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在日1世のハルモニ直伝キムチ 川崎で日朝児童が体験授業

話題 神奈川新聞  2019年02月07日 17:00

ハルモニたちの手ほどきでキムチを漬ける子どもたち=川崎市川崎区の市立さくら小
ハルモニたちの手ほどきでキムチを漬ける子どもたち=川崎市川崎区の市立さくら小

 在日コリアンが多く暮らす川崎市川崎区桜本の市立さくら小で7日、恒例のキムチ漬けの体験授業が行われた。先生役は地元の在日1世のハルモニ(おばあさん)たち。思いの詰まった「地域の味」を世代を超えて伝授した。

 車いすの94歳を筆頭に大ベテラン9人の手ほどきで真っ赤なタレを白菜に塗り込んでいく。「うまそう」「今すぐ食べたい」。子どもたちの歓声が家庭科室に広がった。2年前に続いて先生役を買って出た趙(チョウ)良葉(ヤンヨプ)さん(81)は「とても誇らしい」と相好を崩した。

 70年ほど前、「キムチくさい」と同級生から差別され、日本の学校に通えなくなった過去があった。この日は近くの川崎朝鮮初級学校の児童も参加し、交流を深めた。「うちのハルモニが作っているのを手伝ったことがある」「僕の親も韓国人なんだ」と会話を弾ませる姿に趙さんは「時代は変わった。ヘイトスピーチとか、国同士がいがみ合っている場合じゃない」。

 6年生を対象に、地域の多文化交流施設・市ふれあい館と共同で取り組んできた体験授業も12年目。例年通り、白菜の塩漬けからタレづくりまで同館職員と教員が3日がかりで下準備した。「キムチは民族の味であり地域の味。率先して受け入れる先生たちの気持ちが素晴らしい」と趙さん。「ほかの学校でも同じ授業をやってほしい。私たちがどこへでも教えにいきます」とまた笑った。


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