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第1部 「萎縮社会」に抗う(4)
〈平成の正体〉行政こそ憲法守る砦に デモ集合不許可

時代の正体 神奈川新聞  2019年02月06日 01:26

鎌倉市が「特定の政治的信条の普及を目的とする行為」を理由に問題視した「鎌倉ピースパレード」のチラシ
鎌倉市が「特定の政治的信条の普及を目的とする行為」を理由に問題視した「鎌倉ピースパレード」のチラシ

時代の正体取材班=齊藤 大起】「『あのチラシを見ちゃったので…』と言われたんです」。市民団体「鎌倉ピースパレード」共同代表の小堀諭さん(69)は、昨年5月末に鎌倉市公的不動産活用課の職員から電話で告げられた言葉を反芻(はんすう)する。チラシには「民主主義を取り戻そう!」「9条改憲NO!」と記されていた。

 改憲や集団的自衛権の行使容認に抗議し、同年6月に若宮大路などを練り歩くデモ「鎌倉ピースパレード」を計画していた。その職員から、デモ参加者が集合する予定だった市役所前庭(236平方メートル)について「使用できない」と伝えられた。

 「数年前に同様のデモを企画したときには問題にされなかった」と小堀さんは困惑した。5月の早い時期に同課に尋ねたときも「許可は要らない。立ち寄りならば問題ない」と回答されたという。

 急な“方針転換”を不審に思った小堀さんは、市役所の施設を使用する際に必要な「庁舎内行為」を正式に申請。だが同課からはほどなく、「不許可」の通知が届いた。根拠は、市庁舎管理規則に基づく「庁舎内行為許可に係る審査基準」に規定された「特定の政治的信条の普及を目的とする行為」に触れる、とされた。

 結局、デモは約120人が参加して開催された。集合場所は市役所前の公道に変更したが、特段の不都合はなかった。「ここで集まれたんだからいいじゃないか」と言う参加者もいた。

 「いや、そういう問題じゃない」と小堀さんは強調する。ピースパレードは同年9月にも約100人が参加して行われたが、市の対応は6月と変わらなかったという。

 同課によると、本年度出された庁舎内行為の申請は、震災復興支援イベントなど1月末時点で26件。そのうち、不許可と判断したのは6、9月に行われたピースパレードの2件だけ。小堀さんは訴える。「他の団体には認めて私たちだけを認めないのは公平でない」

「検閲ではないか」

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