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【ひもとく相模原】かつては野菜も洗う 緑区大島、水場のヤツボ

話題 神奈川新聞  2019年02月05日 02:32

きれいな水が湧き出す水場のヤツボ
きれいな水が湧き出す水場のヤツボ

 相模原市緑区大島あたりの相模川は、左岸が河岸段丘の急な崖を形成する。川からの高さは40メートルほど。崖の上から樹木に覆われた急斜面を階段で10メートルも下ると、きれいな水のたまりが現れる。「水場のヤツボ」と呼ばれる湧き水の池だ。

 小さな池の周囲は丸石の石垣がきれいに積まれている。流れ出した水は、さらに崖の下部で「かがみの滝」としてほとばしる。ヤツボの水はかつて、周辺の住民が飲み水や野菜などを洗うのに利用した。近くの日々神社のご神水としても使われたという。だが、やがて使う人が少なくなるとともに、石垣が崩れるなど荒れた状態に。

 そこで、6年ほど前、大島観光協会会長を務める大貫幸雄さん(75)ら周辺住民13人ほどがボランティアとして集まり、石垣を補修するなど整備を進めた。

 大島地区にはほかにも、「古清水(こしみず)上組(かみぐみ)ヤツボ」「中ノ郷のヤツボ」など10カ所あまりのヤツボがあり、地域の大きな特色になっている。「多くの人にこの地域の歴史とともに、ヤツボを見てもらいたい」と大貫さんは願っている。


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