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第1部 「萎縮社会」に抗う(3)
〈平成の正体〉異なる意見攻撃に警戒 大量懲戒請求

時代の正体 神奈川新聞  2019年02月05日 01:47

大量懲戒請求への思いを話す弁護士の神原元さん(右)と嶋崎量さん
大量懲戒請求への思いを話す弁護士の神原元さん(右)と嶋崎量さん

【時代の正体取材班=柏尾 安希子】関東大震災では多くの日本人がデマに踊らされ、朝鮮人や中国人を虐殺した。根底には、日本人が抱える差別意識があったと指摘されている。「あれに似ている」。神奈川県弁護士会に所属する弁護士、神原元さん(51)は自身が巻き込まれた事態をこう説明する。


大量懲戒請求への思いを話す弁護士の神原元さん
大量懲戒請求への思いを話す弁護士の神原元さん

 2016年6月2日、横浜地裁川崎支部は、川崎市川崎区桜本でのヘイトデモを禁じる仮処分決定を出した。これを受け、ブログ「余命三年時事日記」(現在は公開停止中)が、仮処分を申し立てた社会福祉法人の代理人だった神原さんら複数の弁護士への懲戒請求を呼び掛けた。

 仮処分決定から1年後の17年6月28日、神原さんのもとに懲戒請求201件が届いた。請求内容は「ヘイトデモでないデモに対して、虚偽のヘイトデモ禁止仮処分申し立てをした」という趣旨だった。

 同じ内容の懲戒請求はその後も断続的に届き、翌18年1月19日までに11回、計1141件に上った。同年4月4日、県弁護士会は請求の却下を決めた。

 「まずいな」。懲戒請求を受けた神原さんは、まずそう感じた。「在日韓国・朝鮮人に味方をすることで、攻撃の対象になる時代が来た」と感じられたからだ。

差別意識を揺さぶる

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