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甘い香り漂う新酒 大井・井上酒造で「立春朝搾り」

話題 神奈川新聞  2019年02月04日 17:00

「立春朝搾り」のラベルを貼る酒販業者ら=井上酒造
「立春朝搾り」のラベルを貼る酒販業者ら=井上酒造

 立春の朝に搾った新酒をその日のうちに飲み、酒に関わるすべての人が無病息災、商売繁盛などを祈願する「立春朝搾り」が4日、大井町上大井の井上酒造で行われた。県内では初の開催で、上品で甘い香りが漂う酒蔵では未明から酒造りに追われた。

 通常、酒は仕込みの状態などを見て搾り、味を落ち着かせるため一定期間置いてから出荷する。「立春朝搾り」は搾る日が決まっている上に、その日のうちに出荷するので酒蔵泣かせのイベントだが、井上寛社長(69)は「それだけに酒蔵の腕の見せどころでもある」と挑戦する意義を語る。今回は酵母の選定や酒を搾る上槽方法に工夫を凝らしたという。

 この日は未明から社員8人で上槽、瓶詰めを行い、「平成三十一年己亥(つちのとい)二月四日」と銘が入ったラベルを貼っていった。夜が明けて事前予約していた県内外の酒販店約20店が集合し、「立春朝搾り」のラベルを貼って、午前8時ごろには約3千本(720ミリリットル)の新酒が完成。それぞれの店の車に積み込んでいった。

 井上社長は「味が乗った時に搾れるよう、発酵のタイミングもぴったり合った」とまずまずといった表情を見せていた。

 イベントは日本名門酒会の主催。22年目となる今回は37都道府県45蔵が参加した。


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