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8~10日、都内で
沖縄のこころ伝える 翁長前知事の名言並ぶ企画展

社会 神奈川新聞  2019年02月02日 17:00

辺野古新基地建設に反対する県民大会で、3万5千人の参加者を前にあいさつする翁長さん=2015年5月、那覇市(沖縄タイムス社提供)
辺野古新基地建設に反対する県民大会で、3万5千人の参加者を前にあいさつする翁長さん=2015年5月、那覇市(沖縄タイムス社提供)

 保革を超えた「オール沖縄」をけん引し、辺野古新基地建設阻止の先頭に立った前沖縄県知事・故翁長雄志さん=享年67=の名言を紹介する企画展「沖縄県知事 翁長雄志の『言葉』展」が8~10日、都内で開かれる。翁長さんは魂を込めた言葉を紡いで沖縄県民を鼓舞し、ふるさとが直面する不条理を訴えることで、民主主義国家としての日本の在り方を問い続けた。写真や新聞記事とともに“遺言”が並び、本土の人にこそ伝えたい沖縄のこころを知ることができる。沖縄タイムス社の主催。

 翁長さんは1950年、政治家一家に生まれ、保革の激しい対立を見て育った。保守本流の政治家として自民党県連幹事長などを歴任。那覇市長だった2013年、オスプレイ配備撤回を訴え、県内全市町村の首長らと東京・銀座をパレードした際、本土の沖縄差別や無関心を肌身で感じ、翌年の知事選出馬の動機の一つとなった。

 知事在任中は、新基地建設を強行する政府と対峙(たいじ)。「日米の安全保障体制は沖縄という砂上の楼閣に乗っている」「『日本を取り戻す』という中に沖縄は入っているんですか」「県民の気持ちには魂の飢餓感がある」「ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー(沖縄の人をないがしろにしてはいけませんよ)」など、時に沖縄の言葉を交えながら県民の琴線に触れる言葉を残した。

 膵(すい)がん発覚後も周囲の助言を振り切り、公務を優先。昨年8月に急逝する直前まで命を削りながら沖縄のために尽くし、今も広く県民に愛されている。

 会場は銀座にほど近い有楽町朝日ギャラリー(東京都千代田区)。翁長さんの言葉をパネル30点で紹介する。新基地建設反対の県民大会でかぶる予定だった辺野古の海を思わせる青い帽子など、ゆかりの品々を展示。翁長さんの功績を振り返る映像も鑑賞できる。

 10日午後3時からは、TBSキャスターの松原耕二さん、沖縄戦後史研究家の平良好利さん、沖縄タイムスの稲嶺幸弘編集局次長、福元大輔記者によるトークイベントを開催。翁長さんの言葉が生まれた背景や、込められたメッセージを語る。

 午前11時~午後7時(最終日は午後5時まで)。入場無料。問い合わせは、沖縄タイムス社編集局政経部電話098(860)3551。


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