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明治の穀物蔵がベーカリーに 「街なみ継承」助成初活用 藤沢

話題 神奈川新聞  2019年02月01日 10:15

手作りパンを販売する店長の岩田さん(右)と妻の佳奈さん。約15種類のパンを焼いて販売している=藤沢市本町
手作りパンを販売する店長の岩田さん(右)と妻の佳奈さん。約15種類のパンを焼いて販売している=藤沢市本町

 旧東海道藤沢宿エリアの藤沢市本町に立つ国登録有形文化財の「関次商店の穀物蔵」が、ベーカリーに生まれ変わった。市が指定する「街なみ継承地区」での店舗開業を支援する市の補助制度を初めて活用し、素材を生かしたこだわりのパンを販売している。

 市は遊行寺を中心に多くの歴史・文化が集積している藤沢宿エリアを「街なみ継承地区」に指定し、地区の特性を生かした店舗を開業する際に補助する制度を設けている。対象店舗には原則、改装工事費と2年間の賃貸料の3分の2を補助する。

 23日に「関次商店 パンの蔵 風土」を開店した岩田和憲さん(33)は埼玉県出身。大学卒業後、保育園で働いていた時に天然酵母を使ったパンの魅力を知り、6年前から都内のベーカリーなどで修業を積んだ。昨年3月に藤沢市内へ引っ越し、知り合いを通じ穀物蔵を借りて初めて店を出すことになった。

 穀物蔵は1886(明治19)年の建造。平屋建ての土蔵で、内部は半割丸太を各柱の間に横方向に入れ込むという独特な工法を使い、2016年に国の登録有形文化財に指定された。


自然光が差し、落ち着いた雰囲気の「風土」店内=藤沢市本町
自然光が差し、落ち着いた雰囲気の「風土」店内=藤沢市本町

 岩田さんは土壁を生かして蔵のイメージを残しながら、板張りの床など温かみのある店内に改装。約20席のイートインスペースもある。2階部分はギャラリーにも活用できる。

 妻の佳奈さん(32)と一緒に作るパンは素材にこだわり、主にオーガニック小麦と自家製の酵母を使って焼き上げる。やや硬めでしっかりとしたかみ応えがあり、岩田さんは「小麦のうま味が引き出され、酸味があって消化にもいい。その季節の味を楽しんで」と話している。

 店舗は本町4の5の20。午前8時~午後3時。月・火曜定休。問い合わせは、岩田さん電話090(2147)6314。


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