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今こそ平和を語る 記者の視点=川崎総局編集委員・石橋学
時代の正体〈667〉朝鮮を見詰めて(中) 「平和」骨抜きの日本

時代の正体 神奈川新聞  2019年02月01日 04:19

訪朝団との懇談で笑顔をみせる柳氏(右)=2018年9月7日、平壌市内
訪朝団との懇談で笑顔をみせる柳氏(右)=2018年9月7日、平壌市内

 歴代首相最多の78カ国・地域を訪れ「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を自負する安倍晋三首相らしく、年頭所感は意気込みに満ちていた。

 〈外交面でも、本年は大きな課題に挑戦いたします〉
 だが、なぜだろう。続く一文は、首相就任後は未訪問にして世界が注視する隣国についてのみ、人ごとのような書きぶりになっている。

 〈米朝首脳会談、日露平和条約交渉、日中新時代の到来など、大きな転機が訪れる中で、戦後日本外交の総決算を果断に進めてまいります〉

 「日朝」ではなく「米朝」。首脳会談の実現を目指すと書けない、書かない「戦後外交の総決算」。首脳会談で拉致問題を提起するよう米韓両大統領に頼み込むという無策ぶりがここにも露見しているようで、それはまた、日朝の問題に主体的に取り組む気はないという告白にさえ映る。

不信


 朝鮮労働党国際部副部長、柳(リュ)明善(ミョンソン)氏の弁には、自信に裏打ちされた辛辣(しんらつ)さがあった。建国70年記念日前夜の2018年9月8日、全国地方議員訪朝団を迎え入れた

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