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Nコン銅賞、皆で音探究 川崎市立坂戸小合唱団

社会 神奈川新聞  2019年01月31日 17:00

2月3日の「コーラルフェストかわさき」にゲスト出演する合唱団=川崎市高津区の市立坂戸小学校
2月3日の「コーラルフェストかわさき」にゲスト出演する合唱団=川崎市高津区の市立坂戸小学校

歌う喜び体で表現

 澄み切った歌声と豊かな表現力に磨きを掛け、2018年に勇躍を遂げた児童合唱団が川崎市高津区で活動している。市立坂戸小学校合唱団は同年10月、国内最大規模の「NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)」に初出場し、銅賞を獲得した。合唱曲はもちろん、J-POPやラテン語の楽曲などジャンルを問わずに挑戦する児童らは、歌う喜びを小さな体で伝え、観衆を魅了する。

 「駄目、目の輝きがないよ」「ハーモニーが足りないな」。同校体育館で今月下旬、指導歴10年目を迎えた中島はるみ教諭の声が響き渡った。身ぶり手ぶりを交えながら的確な指示を送ると、児童らは気持ちを一つに歌声を重ねていった。

 合唱団には3~6年生の45人が在籍。毎年春と秋に部員を募集する。練習は週3回、放課後の約50分間のみ。部長を置かず、6年生がリーダー役として部員らをまとめるのが特徴だ。

 五十嵐ももさん(6年)は「ふざけてばかりの3年生に、どうやって言ったら一番伝わるか、いつも考えている」。下級生への指導に心を砕くことで責任感が芽生え、結束力を高める効果にもつながるという。


全国上位入賞の自信を胸に、練習にも熱が入る児童ら=川崎市高津区の市立坂戸小学校
全国上位入賞の自信を胸に、練習にも熱が入る児童ら=川崎市高津区の市立坂戸小学校

 18年の躍進は目覚ましかった。初の全国の舞台となったNコンで銅賞を受賞したほか、全国の1532小中学校が参加した「こども音楽コンクール」では小学校・合唱部門で2位に輝いた。小松夕夏さん(6年)は「みんなでここまで来られた。仲間を信じて良かった」とほほ笑む。

 それまでは全国の壁に幾度となくはね返されてきた。過去の演奏を見返した中島教諭は「圧倒的に声量が足りない」と分析。18年4月から練習を根本的に見直した。発声時に一人一人にへその下の丹田を意識させ、胸郭が開くよう歌う姿勢などを徹底させた。

 吉本琴音さん(6年)は「3パートの声がぴたりとそろった時のハーモニーが魅力」と力説。同じ練習の繰り返しに心が折れそうになったこともあったが、全員で目指すべき音を探究し結果に結び付けた。

 2月3日には、市内最大級の合唱イベント「コーラルフェストかわさき」にゲスト出演することも決定。Nコンで披露した自由曲の「恐竜が来たぞ!」や坂本九さんの「上を向いて歩こう」など8曲を歌う予定だ。五十嵐さんは「心を合わせ、聴いている人に熱い思いを伝えたい」、小松さんは「自分たちの表現力を見せたい」と、凱旋(がいせん)の舞台への意欲を語り、にっこり笑った。

 「コーラルフェストかわさき」は2月2、3日に多摩市民館で開催される。入場無料。坂戸小学校は3日午後2時ごろ出演予定。問い合わせは、市合唱連盟事務局長高橋昌也さん電話070(4211)6457。


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