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土肥3位、緒方は準決勝敗退 ボルダリングジャパンカップ

スポーツ 神奈川新聞  2019年01月28日 03:05

決勝の第2課題を完登し、笑顔を見せる平塚中等教育学校の土肥=東京・駒沢屋内球技場
決勝の第2課題を完登し、笑顔を見せる平塚中等教育学校の土肥=東京・駒沢屋内球技場

 スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップは27日、東京・駒沢屋内球技場で準決勝と決勝が行われ、男子は土肥圭太(平塚中等教育学校)が3位入賞を果たした。緒方良行(神奈川大)は準決勝で敗退した。22歳の石松大晟(Base Camp)が唯一の3完登で初優勝した。


見せた潜在能力の高さ


 そそり立つ壁の最大傾斜は約140度。重力に逆らい、突起物の「ホールド」を離さない保持力に「トップ」へとつながるコースを見極める確かな眼力。土肥(平塚中等教育学校)は「出来すぎですね」と謙遜したが、潜在能力の高さを存分に見せ付けた。

 決勝は第1課題を2回目のトライで完登して勢いに乗ると第2課題も制覇。一時4位に後退したものの、一人もクリアできなかった最終課題で粘り強くゾーンをもぎ取り、3位に食い込んだ。

 昨年はユース五輪の複合で金メダルを獲得し、日本山岳・スポーツクライミング協会の年間優秀選手賞にも輝いた。その有望株にとって、今大会は「今年で一番頑張ろうと思っていたくらいの大会だった」と強い覚悟で向かっていたという。

 年末年始は緒方(神奈川大)らと“武者修行”のヨーロッパ遠征に出た。先輩の有力クライマーの技術や練習管理などを間近で学び「強い人はこうしているんだ」と刺激を受け、一皮むけた。

 平塚市の崇善小4年時に「楽しい、楽しいという気持ち」で競技を本格的に始め、寒川町にある練習施設へ一人で電車に乗って通い続けるうちに「生活の一部みたいなもの」になったという。

 大学に進む2019年は世界選手権も控え、東京五輪代表選考が本格化する。「そこに混ざれるくらいの実力が、五輪(代表争い)を利用して付いていけば」と冷静に語る18歳は「今後は『自分は強いんだ』というくらいの気持ちで臨みたい」と大きな自信を手に入れた。


決勝逃すも心成長 神大緒方


 準決勝で8位に終わった緒方(神奈川大)は力を発揮しきれず決勝進出を逃した。東京五輪代表選考が本格化していくシーズン最初の大事な大会で「大きく捉えれば、今シーズンの行方が決まる大会でもあった。最低でも決勝は行っていないといけなかった」と悔しさをあらわにした。


準決勝8位で決勝進出を逃した神奈川大の緒方
準決勝8位で決勝進出を逃した神奈川大の緒方

 各課題の難易度が高かった準決勝は他の選手も苦戦。緒方はゾーンを獲得しながら加点したものの、完登はゼロで順位を伸ばせなかった。

 一方で精神的な成長を見せた。予選の競技中は焦りから「手が震えてきちゃって」と心が乱れたというが「今までだったらラウンドの最後まで引きずっていたけど、気持ちを切り替えることができた」と持ち直し、意地で予選通過を決めた。

 現在、緒方は日本山岳・スポーツクライミング協会の五輪強化指定選手Bに登録されており、神奈川大の同僚で代表トップのSランク、原田(日新火災)を追う立場だ。

 福岡・明善高から神大に進み、今春で4年になる20歳は「五輪に出たい。それをずっと目標にやってきた。その思いの強さは負けない」と自らを鼓舞するように次戦をにらんだ。


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