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J1川崎、史上初の4冠狙う 8選手加入の新体制発表

スポーツ 神奈川新聞  2019年01月28日 02:23

川崎・鬼木監督(後列中央)と記念写真に納まる(前列左から)宮代、馬渡、原田、マギーニョ(後列左から)藤嶋、山村、レアンドロダミアン、ジェジエウの新加入選手=洗足学園音大
川崎・鬼木監督(後列中央)と記念写真に納まる(前列左から)宮代、馬渡、原田、マギーニョ(後列左から)藤嶋、山村、レアンドロダミアン、ジェジエウの新加入選手=洗足学園音大

 J1で2007~09年の鹿島以来となる史上2クラブ目のリーグ3連覇を狙う川崎は27日、川崎市高津区の洗足学園音大で新体制を発表し、鬼木達監督は「まずは3連覇。目指します。と言うか、取ります」と力強く宣言。その上で、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にYBCルヴァン・カップ、天皇杯も含めた史上初の4冠獲得にも照準を合わせ「過去に4冠を取ったクラブはないが、この選手たちならやれる、成し遂げてくれると期待している」とハッパを掛けた。

 新戦力は8選手。ロンドン五輪得点王の元ブラジル代表FWレアンドロダミアンら期待の戦力が加わった。

 今季のチームスローガンは「EVER BLUE どこまでも高めていく」に決まり、藁科義弘社長は「2連覇はみなさんとともに一つ一つ積み上げた成果。ピッチではチームプレー、事業ではサービスの質を高めて今がある。さらに積み上げて高みに行きたい」と意図を説明した。

 チームは31日から2月9日まで沖縄県内で2次キャンプに臨む。


J1川崎移籍動向
J1川崎移籍動向

ゴール量産を予感



 カナリア軍団のセンターフォワードを務めた男の「あいさつ」は、サポーターに強烈な印象を与えた。

 オーバーヘッドで豪快に突き刺し、軽快なタッチでループシュートを描き…。約千人集まったサポーターをプレー映像で感嘆させた元ブラジル代表のレアンドロダミアンは「自分も数々のタイトルを獲得してここにいる。経験を積んできたのでチームに生かしていきたい」と胸を張った。


チームタオルを笑顔で振り回す新加入のレアンドロダミアン=洗足学園音楽大学
チームタオルを笑顔で振り回す新加入のレアンドロダミアン=洗足学園音楽大学

 2012年ロンドン五輪では5戦で6ゴールを決め、チームメートのネイマール(パリ・サンジェルマン)を差し置いて得点王となったストライカーだ。スペイン代表で世界一に輝いたイニエスタ、ビジャ(ともに神戸)らビッグネームが続々とJクラブ入りする中で「成長著しいリーグ」との印象を持ったことも、決断の追い風となったという。

 プロチームと契約を交わしたのは17歳だが、「ブラジルで多くの選手が12歳でプロテストに合格してステップアップする」と、サッカー王国では遅咲きだ。

 一度は夢だったプロサッカー選手を諦めて、勉学に励んだ時期もあったという。それでもボールを蹴ることを止めず、幾度もテストを受け続けて夢をつかんできた。

 そんな苦労人らしく、宮崎での1次キャンプでも地道なトレーニングを黙々とこなすなど、日本式になじもうとしている。

 「川崎はボールが自然とつながるサッカーをするから、(自分は)ゴールに専念できる。ネイマール、オスカルたちとも同じようなサッカーをやってきたよ」。早くもゴール量産を予感させた。

大型補強で選手層に厚み



 フロンターレの藁科社長は、一昨年のリーグ初優勝で獲得した理念強化配分金10億円のうち約6億4千万円をトップチームに投資したと明かした。主力流出を最小限にとどめ、大型補強で厚みを増した今季の陣容にもその効果は表れている。

 注目は元ブラジル代表のレアンドロダミアン。エース小林との競争も共存も可能な大型ストライカーの加入で「爆発的な力を発揮できるチームにしたい」(鬼木監督)と、リーグ最多だった昨季の年間57得点を上回る平均2得点以上を目指す。


会場を埋めたサポーター=洗足学園音楽大学
会場を埋めたサポーター=洗足学園音楽大学

 前人未到の4冠を狙う長いシーズンを見越し、けが人や代表組不在の穴を埋めてくれそうなのが元日本代表のMF山村だ。攻守に複数のポジションを高いレベルでこなし、試合途中の守備位置変更も自在。DFジェジエウを含め、180センチ台後半のフィールド3選手の加入は攻撃の幅を広げるはずだ。

 「志は高く持っていいし、チームの成長を実感している」と庄子強化本部長。鍵を握るのはスタートダッシュの成否だ。昨季序盤は新旧戦力の融合に時間がかかり、ACLでは1次リーグ敗退に終わったが、鬼木監督は「ことしのブラジル人選手はうちのサッカーを吸収しようという意識がすごく強い。狙えるタイトルは全て取る」と偉業達成へ自信をのぞかせた。


宮代、気持ち新たに


 ユース出身で昨年4月にプロ契約した18歳のFW宮代は、今季から本格的にトップチームに合流。ファンの温かい声援を受け「自覚は持っていたけれど、あらためて頑張らなきゃいけないと思った」と気持ちを新たにした。

 左右両足のシュートセンスに優れた点取り屋。日本が16強入りした一昨年のU-17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)でも2得点を挙げた。自身は当時の活躍に満足しておらず、「クラブで試合に絡みながら、世界で悔しい思いをした借りを返したい」と5月のU-20W杯出場を見据えた。


本拠地トラック青に


 新体制発表には川崎市の福田紀彦市長も登壇。本拠地の等々力陸上競技場の陸上トラックが青に変更されることを明かし「今年は競技場がより一層フロンターレカラー、ブルーに染まる」と胸を躍らせた。

 昨年までは一般的なレンガ色を使用していたが、サポーターからチームカラーの青に変更する要望の声が挙がっていた。五輪をはじめ陸上競技の国際大会会場では青色が普及していることもあり、変更が決まった。開幕に向け、現在工事を進めているという。


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