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【大磯中学給食】自校方式で再開も…「おいしくなる?」

話題 神奈川新聞  2019年01月24日 13:26

残食率の高い大磯町の中学校給食。おかずを完食した生徒が1人だった日もあった(町立大磯、国府中学校PTA提供)
残食率の高い大磯町の中学校給食。おかずを完食した生徒が1人だった日もあった(町立大磯、国府中学校PTA提供)

 「まずい給食」との汚名が全国に知れ渡り、周辺自治体でもデリバリー方式導入の断念に追い込まれるなど、大きな波紋を広げた大磯町の中学校給食問題。保護者が求めていた自校方式による再開が決まり、歓迎の声が上がる一方で、「今後の議論を見守りたい」とする慎重論も。再開時期はなお不透明で「おいしい給食」への道はまだ遠い。

 町立小学校に次男が通う母親(49)は女手一つで兄弟2人を育てている。長男が中学2年生の時に始まったデリバリー給食。給食を一切口にしようとしない長男が体調を崩したために、給食の代わりに弁当を持たせるようにした。仕事をする傍ら、毎朝4時に起きてわが子の弁当を作る生活は今も続く。「ひとり親なので全部やらないといけない。共働きの家庭も多いので、給食があればみんな助かる」

 当初は用地確保が難しいことから自校方式に消極的だった町を動かしたのは保護者の強い声だ。検討会では保護者らが「小学校と変わらない温かい給食を」と業者に再調査を要求。両校の敷地で建設スペースを捻出し、計画案が練り直された。紆余曲折(うよきょくせつ)の末の結論に大磯中学校PTAの吉川諭会長は「やっとここまで来た。おいしくて安心できる給食が保護者の願い」と感慨深げだった。

 一方で「自校方式になったからと言って、おいしい給食になるとは限らない」と指摘したのは大磯小学校PTAの鈴木一成会長。各校に栄養士や十分な調理員を配置するよう町側に求めた。「大磯町の給食を考える会」代表で小学5年生の長男を持つ藤原晃さんは「なぜデリバリーが失敗したのか突き詰めなければ同じ失敗をする。安易に民間に投げるのではなく、しっかりとした運営をしてほしい」と望んだ。


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