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【市営地下鉄延伸】地元住民期待 「バスは…」不安も

経済 神奈川新聞  2019年01月23日 17:00

共同会見した横浜市の林市長(左)と川崎市の福田市長=横浜市役所
共同会見した横浜市の林市長(左)と川崎市の福田市長=横浜市役所

 あざみ野駅(横浜市青葉区)から新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)まで延伸されることが決まった横浜市営地下鉄ブルーライン。地元住民らは歓迎するとともに、利便性の向上や新駅開業を起爆剤としたまちづくりに期待する。その一方、超高齢化社会を前に、お年寄りの生活の足となっている路線バスへの影響を不安視する声も出ている。

 「新幹線で関西に出張するときは随分、便利になるはず。横浜スタジアムへ観戦に行くときもね」

 小田急線新百合ケ丘駅から徒歩圏内に住む藤田昇良さん(53)は延伸を心待ちにする。ただ、と藤田さんは続ける。「10年以上も先の話。利便性を実感するのは子どもたちの世代でしょうね」

 自身は新駅設置予定の青葉区すすき野で、保険代理業を営む。団地がある以外、「本当に何もない街」。小学校が2020年3月末で閉校するなど人口減と高齢化も進む。

 市は若い世代の流入に期待を寄せるが、「駅をつくるだけでは駄目」と藤田さん。住みたい街と思われるため、行政や住民が知恵を絞るべきと考える。

 地元市議の一人は路線バスへの影響を心配する。新駅開業で需要が減り、お年寄りの生活や外出を支える地域交通が減便されるのでは、と不安がる声が寄せられているという。

 川崎市麻生区では早期着工、完成を目指し、町会や商店会、学校法人などが30日に期成同盟を設立する。代表発起人を務める桐光学園の小塚良雄理事長(73)は「住民の多くが切望していた。事業化判断まで長い時間がかかったが、非常に大きな一歩」と決定に安堵(あんど)。期成同盟は地元住民の思いを大きなうねりにしていこうとの狙いがある。

 「『川崎都民』ともいわれる市北部の住民が新横浜や横浜に行きやすくなれば、県民としての意識も高まると思う」と小塚理事長。区内に日本映画大、田園調布学園大、昭和音楽大といった教育機関も多く集まることから「市のアートセンターもあり、教育と芸術の街。この地域独特のまちづくりを継続してほしい」と市に望む。

 市が三つのルート案のうち、東側を有力としている点については「丁寧な説明を」と注文。「市が事業を円滑に進められるよう、私たち市民もサポートしていきたい」と話した。


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