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NPBの夢追い、四国独立リーグへ 横須賀の元高校球児

話題 神奈川新聞  2019年01月23日 01:34

「NPB入りし、地元を盛り上げたい」と意気込む大高さん =横須賀市役所
「NPB入りし、地元を盛り上げたい」と意気込む大高さん =横須賀市役所

「NPB入りし、地元を盛り上げたい」と意気込む大高さん =横須賀市役所
「NPB入りし、地元を盛り上げたい」と意気込む大高さん =横須賀市役所

 元高校球児の大高歩さん(22)=横須賀市在住=が2月、野球の独立リーグ、四国アイランドリーグplusの「香川オリーブガイナーズ」に入団する。関東学院六浦高校(横浜市金沢区)でエースを務め、スポーツ推薦で進学したものの、家庭の事情などで大学を2度中退。それでも憧れる日本プロ野球機構(NPB)入りを諦めきれず、昨シーズンから独立リーグでプレーしている。大高さんは「NPBで活躍することで、支えてくれた人々や地元に恩返しがしたい」と決意を新たにしている。

 大高さんは身長182センチの左投げ。小学3年の時、野球と出合った。大好きだった祖父と遊びに行った公園で、同世代の子どもたちが白球を追い掛けていた。「楽しそうで、自分もやってみたいと思った」

 中学でも野球を続け、高校2年の秋、エースナンバーを託された。3年最後の夏、横須賀スタジアムで行われた県予選の初戦に先発し、勝利を収めたが、甲子園には届かなかった。

 スポーツ推薦の特待生で函館大に進んだが、キャンプや遠征の費用が家計を圧迫した。半年で退学を決め、実家から通える鶴見大に編入したが、父の定年が迫り、中学生の弟の将来も考え、独立リーグからNPB入りを目指す、自立の道を選んだ。

 昨年2月に埼玉県で行われたBCリーグの合同トライアウトを受け、「滋賀ユナイテッドベースボールクラブ」から声が掛かった。ただ球速が足りず、未勝利に。「このままではNPBに行けない。何とかして自分を変えないと」との危機感から、フォームの改造に着手。投球時に上げる右足にためをつくることで、144キロまで伸びた。

 再び挑んだ昨年11月の合同トライアウトで、打者2人を打ち取り、香川からドラフト指名を受けた。「左投手では最速で、変化球でもカウントが取れることが評価された」。大高さんはそう分析する。

 今シーズンに備え、高校時代のチームメートとキャッチボールをしたり、自宅近くの運動施設でウエートトレーニングをしたりと体づくりに余念がない。来月の合同自主トレ費用などを工面するため、アルバイトにも汗を流している。

 野球、投手の魅力を「打者との駆け引きの末、三振を奪ったときの爽快感と、そのときに周囲から沸き上がる歓声」と目を輝かせる大高さん。「県内の高校や県内出身で、NPBでプレーしている、自分と同い年の選手がいる。自分も同じ舞台で、また対戦したい」と力強く語った。


夏の県予選初戦で登板する高校3年の大高さん(本人提供)
夏の県予選初戦で登板する高校3年の大高さん(本人提供)

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