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超過滞在女性に母子手帳交付せず 伊勢原市

政治行政 神奈川新聞  2019年01月21日 17:00

伊勢原市役所
伊勢原市役所

 伊勢原市が今月、超過滞在のベトナム人女性に対し、在留資格の有無を理由に母子手帳を交付しなかったことが21日、分かった。妊娠している外国人女性は、在留資格がなくても母子手帳の交付を受けられることになっており、同市は対応の誤りを認め22日、女性に母子手帳を交付する。同市子育て支援課は「初動の判断を誤った。今後はこのような対応はしない」と話している。

 同市などによると、女性は昨年2月に日本人男性と結婚し現在、妊娠3か月。今月、同市役所で母子手帳を申請したが、対応した保健師が在留カードを確認した際、超過滞在だったことから、交付を受けることができなかった。対応の誤りを弁護士から指摘され、発覚した。

 同課では、超過滞在の外国人女性による母子手帳の交付申請を「想定していなかった」と説明した上で、「(どのように対応すればよいのか)迷いがあった。人権の観点からも交付しなければならなかった」と話している。

 外国人の問題に詳しい飯田学史弁護士は「今回は市が迅速に誤りを正して良かったが、在留資格にかかわりなく行政サービスを受けられることは国が発表しており、窓口に周知されていなかったということ。今後、同様のことが他の自治体でも起こり得る」と危惧。外国人を支援するNPO法人在日外国人教育生活相談センター・信愛塾の竹川真理子センター長は「超過滞在でも母子手帳が交付されることは当然と思っていたので驚いた。伊勢原市も外国人が増えており、行政はもっと人権感覚を持ってほしい」と話した。


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