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3代実朝の一面に迫る 没後800年、鎌倉で特別展

話題 神奈川新聞  2019年01月20日 02:22

源実朝坐像など貴重な資料が並ぶ特別展=鎌倉国宝館
源実朝坐像など貴重な資料が並ぶ特別展=鎌倉国宝館

 源実朝(1192~1219)のゆかりの品を紹介する特別展が2月3日まで、鶴岡八幡宮境内にある鎌倉国宝館(鎌倉市雪ノ下)で開かれている。没後800年に合わせた企画で、現存最古の肖像彫刻や病気平癒を祈願して造られた仏像など37点を紹介。京都文化を感じさせる展示品もあり、京都に憧れを抱いていた鎌倉幕府3代将軍の一面にも迫る。

 同館によると、実朝は1203年、12歳で将軍となった。和歌や仏教に強い関心を持ち、歌集「金槐和歌集」を自ら編んだ文化人として知られる。26歳だった19年1月27日、鶴岡八幡宮で執り行われた右大臣拝賀の儀式後、おいの公暁に暗殺された。

 会場には、甲府市指定文化財で現存する最古の肖像彫刻「源実朝坐像(ざぞう)」、母親の北条政子が病気の回復を願い、運慶系の仏師に造らせたという重要文化財「薬師如来坐像」、実朝の首を埋葬する際に供養のために建てられたと伝わる「木造五輪塔」(高さ約155センチ)などが展示されている。

 また実朝が京都文化に囲まれて生活していたことをうかがわせる資料として、東大寺大仏殿の落慶供養に参列した父・頼朝が贈られたという重要文化財「菩薩(ぼさつ)面」、後白河法皇から下賜された頼朝が鶴岡八幡宮に奉納したとされる優美な装飾を施した木製漆塗りの国宝「籬菊(まがきにきく)螺鈿(らでん)蒔絵(まきえ)硯(すずり)箱(ばこ)」なども並ぶ。

 同館の担当者は「没後800年の節目の年に、実朝が命を落とした場所で、貴重な資料を垣間見られる機会。生きた時代を感じ、実朝への理解を深めてもらえたら」と来場を呼び掛けている。

 午前9時から午後4時半まで。観覧料は一般600円など。期間中の土曜午後2時から、学芸員による解説もある。問い合わせは同館電話0467(22)0753。


源実朝ゆかりの品々が並ぶ特別展の会場=鎌倉国宝館
源実朝ゆかりの品々が並ぶ特別展の会場=鎌倉国宝館

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