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「はれのひ」騒動で揺れた横浜、今年は振り袖で笑顔

社会 神奈川新聞  2019年01月14日 17:00

新成人で埋め尽くされた式典会場の横浜アリーナ =14日、横浜市港北区
新成人で埋め尽くされた式典会場の横浜アリーナ =14日、横浜市港北区

 成人の日の14日、県内各地で成人式が開かれ、新成人が大人としての一歩を踏み出した。横浜市では昨年、振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(同市中区、破産)の営業停止によるトラブルが起きたが、今年は華やかな振り袖に身を包んだ女性らが笑顔で会場の横浜アリーナ(同市港北区)へと足を運んだ。一方会場内では今年も、一部の出席者が壇上に登ろうとし、式典が一時中断した。

 県によると、今年は県内で計9万1639人(前年比876人増)が新たな門出を迎えた。

 市町村で最も人口が多い横浜市では、3万7643人が新成人に。市などは午前と午後、「『成人の日』を祝うつどい」を開催。2回で計2万5258人が出席した。

 午前の式典で、林文子市長のあいさつ後、新成人を代表して新井航世(はんせ)さんが「将来は国と国をつなぐ懸け橋になりたい」と決意を語った。

 ゲストとして、23歳のころに脊髄梗塞を発症し、両下肢麻痺(まひ)で車椅子生活を送る陸上の中山和美選手=同市港北区=が登場。2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックに出場した中山選手は「失ったものを数えるのではなく、今後どう生きるかを考えたい。みんなも目標に向かって一生懸命頑張ってほしい」とエールを送った。

 着付け会場となった会場ホテルでは昨年と違い、和やかな雰囲気に包まれた。

 アルバイト代をためて振り袖をレンタルした専門学校生(20)=同市中区=は「無事に振り袖を着られて良かった。一生に一度の晴れ舞台、今日1日を楽しみます」と笑顔。大学2年の女子学生(20)=同市磯子区=は「平成最後の年に無事に成人式を迎えることができてうれしい。友達と相談して振り袖の色を決めたので、一緒に写真を撮るのが楽しみ」と声を弾ませていた。

 あるホテルは昨年、「はれのひ」による騒動で、別の業者に約100人分の振り袖の手配を依頼するなど対応に追われた。関係者は「今年はトラブルもなく、無事に終えることができて安心した」と胸をなで下ろした。


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