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昔の暮らしぶりを紹介 川崎の日本民家園で古民家巡り

話題 神奈川新聞  2019年01月14日 17:00

実際に火の入ったいろりを囲み、昔の暮らしについて説明を受ける参加者=日本民家園
実際に火の入ったいろりを囲み、昔の暮らしについて説明を受ける参加者=日本民家園

 昔の暮らしぶりを紹介するイベント「古民家めぐり」が14日、川崎市多摩区にある古民家の野外博物館「市立日本民家園」で開かれた。参加した約50人が、聞き取り調査に基づいた詳しい解説に聞き入った。

 解説したのは、同園の渋谷卓男園長。25ある民家や水車小屋などのうち、今回は宿場町にあった民家や宿屋、薬屋など4軒を紹介した。

 同市中原区小杉陣屋町にあった原家住宅は、明治後期の豪壮な2階建て民家。跡地には現在、超高層マンションが建っている。北海道から買い入れたニシンを肥料にして財をなした原家の歴史に触れつつ、渋谷園長が「当時、川崎大師まで他人の土地を踏まずにいけたと言われています」と話すと、参加者から驚きの声が上がった。

 福島市の奥州街道沿いにあった馬宿・鈴木家住宅では、かやぶき屋根をいぶし、乾燥させて維持するため、同園ボランティアの「炉端の会」メンバーがいろりに火を入れている様子も見学。窓もなく日の光が入らない納戸に入った参加者は「昔は夜、安全に眠るためにここが寝室になっていました」との説明に納得していた。

 さらに4軒の民家の屋根を見るために高台に登り、瓦、かやぶき、板ぶきなどの違いを確認。渋谷園長は「カヤというのは屋根造りに使う植物の総称。そうした植物が生えていた場所を茅場と言い、村で管理していました」と説明した。

 大学のリポート提出のために来園した大学1年の野崎あかりさんと樺真緒さんは「家業と家の造りが密接に関係していたことなどが分かり、とても興味深かった」と満足げに話した。


渋谷園長(中央)から、古民家の造りなどについて解説を受ける参加者=日本民家園
渋谷園長(中央)から、古民家の造りなどについて解説を受ける参加者=日本民家園

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