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アスリートら蘇峰に書簡 二宮の記念館で特別展

カルチャー 神奈川新聞  2019年01月12日 17:00

日本のスポーツ界をけん引した嘉納治五郎や兵藤(旧姓前畑)秀子ら13人の書簡が展示されている=徳富蘇峰記念館
日本のスポーツ界をけん引した嘉納治五郎や兵藤(旧姓前畑)秀子ら13人の書簡が展示されている=徳富蘇峰記念館

 日本スポーツ界の発展に貢献したアスリートや指導者13人が言論人・徳富蘇峰(1863~1957年)に送った書簡が、二宮町二宮の徳富蘇峰記念館で展示されている。2020年東京五輪にちなんだ特別展で、12月25日まで。

 蘇峰は国民新聞のコラムで「強健なる身体は何よりの資本」と強調するなど、知育、徳育とともに体育の重要性を常に説いていた。同記念館の塩崎信彦学芸員は「言論界の重鎮の言葉は、スポーツへの理解が乏しかった時代のアスリートたちの精神的な支えになったはずだ」と推測する。

 同記念館が所蔵する蘇峰宛ての書簡13点を、それぞれの送り主の略歴や書簡要旨を添えて展示。日本人初の国際オリンピック委員会(IOC)委員に任命された嘉納治五郎や大隈重信らのほか、日本人初の五輪選手となった金栗(かなくり)四三(しそう)(マラソン)、ベルリン大会金メダリストの兵藤(旧姓前畑)秀子(競泳)ら著名なアスリートの手紙も見られる。

 内容は礼状や近況報告が多く、蘇峰に対する親近感がうかがえる。蘇峰と家族ぐるみで付き合っていた兵藤の手紙は1939(昭和14)年のもので、「私も今では陸のカッパになりまして毎日山の生活でございます」と疎開先(静岡県)での日常をユーモラスに表現している。

 入館料大人500円、高校・大学生400円、中学生以下無料。月曜休館。問い合わせは、同記念館電話0463(71)0266。


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