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教室に行こう
県立茅ケ崎養護学校(茅ケ崎市西久保)

教室に行こう 神奈川新聞  2019年01月08日 02:57

勇気持ち社会参加を 
心肺蘇生法を体験 「できることを」


心肺蘇生法も体験した授業
心肺蘇生法も体験した授業

 10月10日、県立茅ケ崎養護学校の教室で、教員から生徒たちに問い掛けがあった。

 「もし、町の中でけがをしたり倒れたりした人を見たら、みなさんはどうしますか」

 この日、知的障害教育部門の高等部3年生は、真剣なまなざしで救命処置の授業に臨んだ。

 まず、救命処置が必要な場面やその時にどのように行動すればよいのかを知るため、映像を見て確認する。

 「心臓が止まっている場面はショックだった。実際にできるかな…」。初めてのことに、生徒から不安そうな声があがる。

 次は、心肺蘇生法の体験だ。教員が人形を使って実演する。実際の場面を想定して行っている様子を見て、生徒たちにも緊張が伝わる。説明が終わると、いよいよ体験の開始となった。

 ピッ、ピッ、ピッというタイマーの音に合わせて回数を数え、人形の胸骨部分を圧迫する。30回を3セット。胸骨圧迫は、両手を重ねて組み、体重を乗せて親指の付け根部分で強く早く繰り返し押す必要がある。生徒の身体は上下に動き、リズムに遅れないように一生懸命に取り組んでいる。

 「1、2、3、4…」。いつの間にか、他の生徒たちも音に合わせて手をたたき、回数を数え始める。

 「あと1セット、頑張れ」

 友達を応援し、一人が終わるたびに拍手をして互いにたたえる様子に生徒同士の絆を感じる。不安そうにしていた生徒も、友達から励まされて体験ができたことに笑顔が浮かんでいる。


真剣に話を聞く生徒たち
真剣に話を聞く生徒たち

 心肺蘇生法の体験が終わると、自分から取り組むことができた生徒たちへの称賛とともに今日の授業の振り返りが始まる。

 「もし、けがをしたり倒れたりした人がいたら、今日のことを思い出してください。大声で助けを呼んだり、できることをすればよいのです。みなさんには、社会の一員として勇気を持って行動してほしいと思います」

 教員の話に一人一人がうなずく。自分ができることは何かを考え、生徒たちの社会参加の意識が育っていく。


さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/


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