1. ホーム
  2. スポーツ
  3. 【花園】桐蔭学園、貫いた「継続ラグビー」 惜敗にも誇り

【花園】桐蔭学園、貫いた「継続ラグビー」 惜敗にも誇り

スポーツ 神奈川新聞  2019年01月07日 12:21

パスをつないで攻め上がる桐蔭学園の選手ら=花園ラグビー場
パスをつないで攻め上がる桐蔭学園の選手ら=花園ラグビー場

 全国高校ラグビー大会で6度目の決勝を戦い、初の単独優勝を目指した桐蔭学園高は大阪桐蔭高に24-26で惜敗し、準優勝に終わった。頂点には届かなかったものの、チームを率いる藤原秀之監督(50)は「間違っていた物は何もない。選手が継続ラグビーを貫き通してくれた」と伝統の攻撃スタイルで戦い抜いたフィフティーンを誇った。

高校ラグビー、桐蔭学園優勝ならず 大阪桐蔭に2点差

 大阪桐蔭高や東福岡高と比べて小柄な選手が多くても、楕円(だえん)球を手にすれば一気に波状攻撃を仕掛ける。藤原監督は、8年前に現在は日本代表で活躍する松島幸太朗選手(サントリー)らを擁して東福岡と両校優勝して以降、「どこからでも得点できる」スタイルを磨いてきた。

 海外ラグビーの指導法も取り入れ、選手のレベルに分けた細かな練習を行う。「ラグビーは格闘技ではなく球技。ランニングラグビーこそ真骨頂」とボールスキルの磨きに重点を置く。昨春からは8年ぶりにクラスの担任を務め、ラグビーに掛ける時間は減ったが、「松島の代とは大違いでミーティングの8割は選手に委ねてきた」と主体性を強化。昨夏は隔年で行っていたオーストラリア遠征も行わず、悲願の単独優勝へ意識のベクトルを向かせたという。


桐蔭学園・藤原監督
桐蔭学園・藤原監督

 主将のSH小西泰聖選手(3年)は「答えではなくヒントを与えてくれた」と感謝する。この日も2点を追う後半29分、相手のキックオフからマイボールにするとパスをつないで敵陣を目指した。「リスクを背負っても継続攻撃を信じた」と副将のロック今野勇久選手(同)。指導18年目の指揮官の信念はノーサイドまで体現されていた。

 「日本一になるのはこれからも大変だけど我々のスタイルは継承され続ける」と指揮官。あと一歩で頂に届かなかった選手たちに、「意志あるところに必ず道あり」と言葉を贈るつもりという。

在校生らが熱い声援


 全国高校ラグビー大会で決勝進出を果たした桐蔭学園高を応援するパブリックビューイング(PV)が7日、同校(横浜市青葉区)で開かれた。惜しくも頂点には届かなかったものの、在校生や保護者、ラグビー部OBら約520人が花園のピッチを駆けるフィフティーンに熱い声援を送った。


逆転トライを奪い、歓声を上げる桐蔭学園の在校生ら=横浜市青葉区
逆転トライを奪い、歓声を上げる桐蔭学園の在校生ら=横浜市青葉区

 校内の「シンフォニーホール」に設置された大型スクリーンでテレビ中継を観戦。対戦相手の大阪桐蔭高に先制を許すとため息が漏れたが、桐蔭学園高がトライで逆転した場面ではホールを大歓声が包んだ。

 懸命の追い上げも一歩届かず、24-26でノーサイド。麻生尚宏選手(同校1年)の母・明美さん=東京都町田市=は「春の全国高校選抜大会や次回大会で雪辱を果たしてほしい」。桐蔭学園中学校ラグビー部のキャプテンで同校男子部3年の門脇遼介さんは「先輩たちは素晴らしい試合を見せてくれた。自分たちもいいプレーをしていきたい」と誓っていた。


シェアする