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丹沢で倒木100本以上 台風被害、過去10年で最大規模

話題 神奈川新聞  2019年01月07日 02:19

檜洞丸頂上付近で倒木したブナ(県自然環境保全センター提供)
檜洞丸頂上付近で倒木したブナ(県自然環境保全センター提供)

 2018年9月の台風24号による暴風などの影響で、丹沢山地のブナなど高標高域の自然林にも大きな被害が起きていたことが分かった。県自然環境保全センター(厚木市七沢)によると、主稜線沿いの40カ所で100本以上が倒木した。丹沢における倒木被害として過去10年で最大規模という。

 調査は台風通過後の10月以降、職員とパークレンジャー、自然公園指導員らセンター関係者が実施。一般登山者から提供された情報にも基づき現地を確認、倒木の発生場所や樹種、本数などをまとめた。

 倒木状況別に集計した結果、1~数本の倒木があった地点は33カ所、数十メートル以上にわたって連続して多数の倒木があった区間は7カ所だった。登山道をふさいでいた倒木は順次撤去が進められており、現在通行できない箇所はないという。

 被害が多発した山域は、東丹沢の蛭ケ岳(1672メートル)、西丹沢の檜洞丸(1600メートル)と菰釣山(1379メートル)、前衛の大山(1251メートル)など。暴風が直接吹き付けた南向きの稜線部を中心にブナやモミなど大径木の倒木が目立った。

 センターは「暴風によるこうした倒木被害は丹沢では珍しい。登山道から見える範囲での調査なので、実態はもっと多いかもしれない」と指摘。「自然災害なので仕方がないが、標高800メートル以上に自生するブナ林の衰退の仕組みがほぼ解明され、再生事業がスタートした矢先なので残念だ」と話している。

 台風24号は9月30日~10月1日に県内に接近、全域に暴風警報が発表され、多くの住宅などに被害が出た。


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