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「自分史」コーナー充実 大和市立図書館が永久保存へ

話題 神奈川新聞  2019年01月06日 04:04

大和市立図書館内の自分史コーナー=同市大和南
大和市立図書館内の自分史コーナー=同市大和南

 大和市立図書館(同市大和南)が2018年2月に寄贈の受け付けを始めた、戦争体験など人生を振り返ってつづった「自分史」が計9冊になった。市民が体験した貴重な郷土資料として専用コーナーに配架され、来館者が閲覧している。

 自分史は、著名人が出版する伝記物とは違って、一般市民が生い立ちから学生時代や仕事、家族、地域活動など、歩んできた道のりや人生訓を書き残した記録。販売が主目的ではなく、知人や友人に配るケースが多いとされる。

 ただ、住民の視点から戦後復興や高度経済期における街の変遷、発展をうかがい知ることもできる歴史資料としての価値もあり、市は図書館の蔵書として扱い、永久保存することにした。

 対象は市内在住者や市内に住んでいた故人の家族。100~300ページで保存に耐えられる装丁などが条件。営利活動であったり、偏った宗教観や政治論が記述された内容、個人情報の取り扱いも確認し、配架の判断をしているという。

 専用コーナーは、図書館が入る市文化複合施設シリウスの5階のフロアに設置。約2年前に開館したシリウスは年間約300万人以上が訪れる市のランドマークになっている。

 現在配架されている9冊は「青と群青の時代 僕がお世話になった人たち」「自叙伝波乱の人生」「人生意気に感ず」「すぎしいくさのものがたり」「痛快ノンキャリ検事の反骨人生」「反骨のすすめ NECパソコンの『父』が今語る」「人との出会い 戦争体験と住民運動」「我が人生に感謝」「私のお天道様」。2003~18年に著作・製本されたものだ。

 市図書・学び交流課の前嶋清課長は「専用コーナーの開設をきっかけに自分史を書いてみたいという問い合わせもあり、新しい生きがいづくりにも貢献していると思っている。自分史は一朝一夕に完成するものではないので、少しずつ寄贈本が増えていくように取り組んでいきたい」と話している。


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