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【K-person】岸井ゆきのさん
14歳の朝ドラ役が話題 秦野で伸び伸び育つ

K-Person 神奈川新聞  2019年01月06日 01:40

岸井ゆきのさん
岸井ゆきのさん

岸井ゆきのさん

 「14歳に見えると皆さんに言ってもらえて、とてもうれしいです」。にこりと笑うその顔は、パッとまわりの雰囲気を明るく照らす。

 NHKの連続テレビ小説「まんぷく」で、ヒロイン福子(安藤サクラ)のめい・タカを演じている。初登場シーンは14歳。天真爛漫(てんしんらんまん)な明るいタカを26歳が演じた姿が、昨年、インターネット上でも話題になった。


NHK連続テレビ小説「まんぷく」の一場面から(C)NHK
NHK連続テレビ小説「まんぷく」の一場面から(C)NHK

 「声のトーンを少し上げたり、メークをしないでお芝居をしたりと、演技の工夫はありました。けれど、4人きょうだいの長女でしっかり者のタカなので、14歳を演じることにあまり抵抗はなかったです」と笑顔で語る。

 2017年の映画初主演作、「おじいちゃん、死んじゃったって。」で、第39回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞に輝いた。「賞をもらったことはすごくうれしい」と喜ぶが、「もう新人じゃないぞと、良い意味で、賞がプレッシャーを与えてくれています」と背筋を正す。

 秦野市育ち。近くの山や川で自然とともに伸び伸び育った。「木登りをして背中から落ちて、過呼吸になったこともありますよ」。気負わない生い立ちが、その柔和な雰囲気を育んだのだろう。

 一方、10代で役者の道を見つけるまでは、もんもんと悩み続ける日もあったという。「高校を卒業して何になろうかなと、お菓子や美容系の専門学校に体験入学に行ったものの、将来どうするべきか分からなくて、いろいろ考えました」。バリスタの専門学校に見学に行く途中、偶然カメラマンにスカウトされ、今の芸能事務所に入った。

 「小さい頃から、母が子どもミュージカルに連れて行ってくれたので、演劇はアニメのように身近な存在だった」。演劇のワークショップを経験していくうちに「一から作品をつくることに感動し、役者になりたいと思った」と語る。

 「最初は、オーディションに何百回も落ちて何も仕事がないという時期もあったけれど、役者を辞めようと思ったことは一度もありません」。今もその信念は揺るがない。

 2本目の主演映画が4月に公開を控える。これからどんな役者に成長していくのか、活躍が楽しみだ。

きしい・ゆきの 女優。1992年生まれ。秦野市出身。2009年デビュー。17年映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」で初主演。同作で第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。現在、NHK連続テレビ小説「まんぷく」のタカ役で出演中。直木賞作家・角田光代の恋愛小説が原作の映画「愛がなんだ」(4月公開予定)で主演を務める。

記者の一言
 インタビュー中、明るく爽やかな笑顔に魅了された。「まんぷく」では、福子の夫・萬平(長谷川博己)の下で働く男性たちが「タカちゃんかわいい派」か、「そうでない派」で、意見を闘わせているシーンがあってほほ笑ましい。岸井さんは「男の子の会話ってほんとこんなんだろうなと思って見てました」と楽しんでいる様子。ドラマでは、最初は14歳だったタカも、すっかり大人の女性に成長した。「朝ドラは、一人の役を長く演じられるので、勉強になる。吸収できることは全てしたいです」。キラキラと輝く瞳が印象的だった。


岸井ゆきのさん
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