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散策路で回遊性向上 生田緑地整備、川崎市が方針案

話題 神奈川新聞  2019年01月02日 17:00

生田緑地中央地区
生田緑地中央地区

向ケ丘遊園跡地 優先的に


 川崎市は2018年12月、豊かな自然と多彩な文化芸術施設が数多く集まる生田緑地(宮前区初山、多摩区枡形)の整備方針案をまとめた。東、中央、南の3地区5ゾーンに分け、各ゾーンが持つ特色を生かしながら整備を行っていく。各地区間の回遊性を高める散策路を整備するなど、緑地全体の魅力を発信していきたい考えだ。

 市は総合計画第2期実施計画(2018~21年度)で、生田緑地を「観光拠点として潜在的な集客性を有している市内最大の自然の宝庫」と捉え、積極的な活用方針を打ち出している。今回の整備案も実施計画などに基づくもので、市は緑地を東、中央、南の3地区に分けた。


生田緑地
生田緑地

 このうち優先的に整備するとしたのは、02年に閉園した向ケ丘遊園の跡地のある「東地区」だ。同跡地は、所有者の小田急電鉄が04年に「跡地の貴重な緑を保全する」とする基本合意を市と締結。その後、集合住宅の建設計画などを立てたが、社会情勢の変化で白紙化された経緯があった。

 同社は11月下旬、温浴施設や商業施設、キャンプなどができる自然体験施設を整備する計画案を発表した。市も同社と歩調を合わせる必要性があると判断。同跡地周辺を「花と緑の憩い・にぎわい・交流ゾーン」と名付け、緑地全体の魅力向上を図るエリアに位置付けた。今後、都市計画の変更も含め、同社と協議しながら緑の保全とにぎわいの創出を目指す。

 同跡地と中央地区に挟まれたエリアは「つなぐ緑のゾーン」と命名。東と中央の両地区を結ぶ散策路や、向ケ丘遊園駅からのアクセスを高める散策路を設け、緑地の回遊性を高める。同エリアでの市の用地取得率は約50%で、市は今後、地権者と協議の場も設ける。

 「中央地区」は、日本民家園など多くの文化・芸術施設が集まる地域。野鳥の森やホタルの里といった自然環境の保全も同時に図っていく。「南地区」は、川崎国際生田緑地ゴルフ場のある地域を「スポーツ・レジャーゾーン」、「とんもり谷戸」と呼ばれる地域を「里山ゾーン」とし、今後は広大な敷地を市民の避難所として活用するなど防災機能も高めていくとした。


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