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沖縄の秘密戦を追う 1月11、12日上映会 軍隊の実相告発

カルチャー 神奈川新聞  2018年12月31日 01:46

 太平洋戦争末期の沖縄戦で展開された「秘密戦」を追ったドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦史」の上映会が1月11、12の両日、川崎市川崎区の在日大韓基督教会川崎教会で開かれる。元少年ゲリラ兵や「戦争マラリア」を巡る証言から軍隊の実相を告発、引き続く沖縄の悲劇と現在の危機に警鐘を鳴らす作品だ。

 秘密戦を指揮したのは旧日本軍の諜報(ちょうほう)謀略機関・陸軍中野学校出身の将校。少年たちを動員して沖縄本島北部でゲリラ戦を仕向け、八重山諸島ではマラリアが蔓延(まんえん)する山間地に強制疎開させた住民3600人以上が病死する惨劇を招いた。

 スパイ疑惑をかけられた住民の虐殺を含め、生存者の証言を収録。軍隊は国民を守らず、殺しさえするという本質を浮き彫りにし、現在沖縄で進む自衛隊配備増強計画、特定秘密保護法など「戦争法」制定の動きを「いつか来た道」として描いている。

 監督はジャーナリストの三上智恵さんと大矢英代さん。三上さんは沖縄の米軍基地建設問題を追った「標的の村」などの作品で知られ、大矢さんは八重山諸島の戦争被害を取材してきた。「沖縄スパイ戦史」は7月に公開され、市民団体が優れた報道を顕彰する平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞している。

 上映会は市民団体「差別と戦争のない地域社会を」の主催。11日は午後6時半から、12日は午後3時から。大人千円、高校生以下無料。問い合わせは、事務局電話044(589)3108。


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