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プラスへの転機に 2018年性的少数者ニュースを振り返る 都内でイベント 

カルチャー 神奈川新聞  2018年12月28日 07:53

性的少数者を巡る今年のさまざまな出来事を振り返る登壇者ら=都内
性的少数者を巡る今年のさまざまな出来事を振り返る登壇者ら=都内

 2018年に話題になったLGBTなど性的少数者のニュースを振り返り、当事者を巡る社会の動きについて考えるイベントが都内で開かれた。

 今年は女性と交際している経済評論家の勝間和代さんや、20年来の同性パートナーがいる東京大名誉教授のロバート・キャンベルさんら著名人によるカミングアウトが続いたほか、お茶の水女子大は戸籍上は男性でも自認する性別が女性のトランスジェンダー学生の受け入れを表明。国内の女子大では初の取り組みとみられ、注目を浴びた。

 県内では、横須賀市が性的少数者などのカップルをパートナーとして公的に認めるパートナーシップ制度を19年4月にも始めることを発表した。導入されれば県内初で、対象を性的少数者に限定せず、事実婚のカップルなど幅広く想定していることも話題を呼んだ。

 イベントには主催者の一般社団法人fair代表理事、松岡宗嗣さんらが登壇。月刊誌「新潮45」に性的少数者への差別的な文章を寄せた自民党の杉田水脈衆院議員に対する党本部前での抗議行動についても、今年の象徴的な出来事であるとして意見を交わした。

 明治大教授の鈴木賢さんは杉田議員の主張を「国会議員が一定の属性を持つ人間を低く評価していいと見なしており非常に重い」と批判。抗議に集まった5千人(主催者発表)を念頭に「あれだけの人が怒りを共有した。日本は変わり始めるのでは、との希望を持てた」と話した。

 トランスジェンダー当事者の上川あや東京都世田谷区議も、普段は政治運動に関わらない人も抗議の場に集まったとして「尊厳が踏みにじられて痛い思いをしながらも、そこで黙ってはいけないんだとスパークしたあの瞬間は(当事者を巡る動きが)プラスの方向に向かう転機となったと思う」と振り返った。


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