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「村岡新駅」整備、県・藤沢・鎌倉市合意 医療の新拠点に

政治行政 神奈川新聞  2018年12月27日 13:35

JR「村岡新駅」と周辺2市のまちづくり実現に向けて合意した(左から)鈴木藤沢市長、黒岩知事、松尾鎌倉市長=県庁
JR「村岡新駅」と周辺2市のまちづくり実現に向けて合意した(左から)鈴木藤沢市長、黒岩知事、松尾鎌倉市長=県庁

 JR東海道線の大船-藤沢間で検討が進む「村岡新駅」構想で、県と藤沢、鎌倉の両市は27日、新駅の整備と一体的まちづくりの実現に向け、正式に合意した。JR側も前向きに検討しているとされ、地元は新駅を核にした最先端の医療・健康分野の産業集積を目指す方針だ。構想浮上から約30年、新たなヘルスイノベーション拠点として生まれ変わる計画が現実味を帯びてきた。

 県と両市は「村岡新駅設置協議会」を設立し、年明けにもJR東日本に要望する。鉄道事業者が自治体と連携して具体化を図る「戦略的新駅」に位置付け、整備費の負担や概略設計の実施を求めていく。

 約160億円と試算されている新駅整備の費用負担は、県が30%、残りの70%を2市が35%ずつ均等負担することで合意。周辺のまちづくりは、藤沢の「村岡地区」と鎌倉の「深沢地区」で一体的に取り組む計画で、駅を中心に両地区をシンボル通路でつなぐ。


新駅と周辺の土地利用計画案
新駅と周辺の土地利用計画案

 JRは新駅について「物理的に可能」とした上で、「新駅設置により収益の増加や地元の協力が得られることを総合的に判断して検討する」と説明。正式合意を踏まえた要望を受け、2019年度に概略設計に着手、20年度中にも具体的な整備計画を示す見通しだ。

 一方、村岡地区の近接エリアでは、武田薬品工業が世界トップレベルの創薬研究を進めている。4月には最先端設備が整う同社の施設を開放し、産学官が連携した「ヘルスイノベーションパーク」プロジェクトがスタート。深沢地区も「ウエルネス」をコンセプトに、健康生活拠点の形成に取り組む。県や市は県全域が指定されている国家戦略特区を活用し、新駅実現を視野に医療・健康産業の集積を加速させる方向で検討を進めていく。


JR東海道線の新駅構想が建てられている地=藤沢市
JR東海道線の新駅構想が建てられている地=藤沢市

 27日に県庁で開いた共同会見で、黒岩祐治知事は「新駅と新たなまちが整備され、ヘルスイノベーションの新拠点ができあがると期待している」と強調。藤沢市の鈴木恒夫市長と鎌倉市の松尾崇市長も「両市が連携した新たな拠点づくり」に意欲を示した。


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