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大きなヨットで世界へ 鎌倉の中3が全国大会初V 五輪見据え、高み目指す

話題 神奈川新聞  2018年12月26日 17:00

「第50回全日本OP級セーリング選手権大会」での賞状を手にはにかむ鷲尾さん=鎌倉市役所
「第50回全日本OP級セーリング選手権大会」での賞状を手にはにかむ鷲尾さん=鎌倉市役所

 鎌倉市立第一中学校3年の鷲尾青(あお)さん(14)=同市材木座=が、11月末に藤沢市の江の島沖で開かれた、15歳以下が1人乗りジュニアヨット(オプティミスト、OP)で操船技術を競う全国大会で初優勝した。前日までの3位から最終日に逆転。50回目の節目の大会で、しかも普段練習するホームで、初の栄冠を勝ち取った。今後2人乗りに転向する鷲尾さんは「さらに上を目指し、オリンピックに挑戦したい」と見据えている。 

 OPは、全長2・31メートル、全幅1・13メートル。強風でも安定性を保つことができ、安全に操船できるため、ヨットの入門艇として世界の子どもたちに普及している。

 大会は11月22日から25日までの4日間開かれ、143選手が出場。8レースで着順を競い、その総合得点で争った。

 鷲尾さんは最終日、残り2レースで3位につけていた。「緊張すると空回りしてしまう。精神面が課題だった」と鷲尾さん。最終レースを前に、ある“秘策”に打って出た。「レース前に友達と遊ばず、1人で過ごして集中力を高めた」

 結果、最終レースをトップでゴール。史上7人目となる女子の総合優勝をもぎ取った。「得点を頭の中で計算した。優勝が決まり、ほっとした」とはにかむ。

 小2から始められるOPを始めたのは小5。マリンスポーツが趣味だった両親の勧めで、江の島ヨットクラブジュニアを見学したのがきっかけだった。周囲より競技開始が遅く、小6で初出場した同じ大会は140人中120位だった。悔しさをバネに、練習に加え、筋力や体幹のトレーニングを大会前などに続けるうち、めきめきと実力をつけ、日本代表に選ばれるほどに。昨年から今年にかけてアジアやヨーロッパの選手権にも出場した。

 競技の魅力を「自分で風を読んで有利なコースを考え、船を操る。とても頭を使うし難しいけど、できるようになると楽しい」と語る鷲尾さん。幼い頃に親しんだサーフィンのおかげで「タイミング良く風を読み、ヨットを波に乗せるのは得意」と胸を張る。

 今後は2人乗りの全長4・2メートルの420級に転向する。「大きなヨットで世界に挑んでいきたい」と目を輝かせた。


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