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子ども食堂に善意の食材届け 相模原の市民団体が奔走

話題 神奈川新聞  2018年12月25日 02:03

寄せられた食材でいっぱいになった冷蔵庫と、台所に置かれた野菜などに囲まれる中臺博さん=相模原市南区
寄せられた食材でいっぱいになった冷蔵庫と、台所に置かれた野菜などに囲まれる中臺博さん=相模原市南区

 年末を控え、相模原市内の子ども食堂に野菜などの食材を届けるグループ「フードコミュニティ」(同市南区)の元に、市内の農家や市民農園の人たちから野菜や米などが続々と寄せられている。昨年4月に活動を始めて以来、届け先が次々と増え、現在は20カ所余りに。週末も休めないほどの忙しさで、食材を受け取っては子ども食堂に善意を届けている。

 「本日、中央区の方からたくさんの野菜をいただきました。ダイコン、サトイモ、下仁田ネギ、高菜、白カブ、赤カブです。こども食堂様などへお渡しさせていただきます」

 代表の中臺(なかだい)博さんは、野菜などが寄せられるとすぐに子ども食堂や、高齢者や生活困窮世帯の支援団体などにメールを発信。メンバーが手分けして野菜を受け取りに行き、希望する子ども食堂などに届ける。

 食材が寄せられるのは月6~7回。月2回のペースで、市民農園で収穫した野菜を提供してくれる人もいる。野菜が傷まないよう1週間以内には配り終える必要があり、「メーカーに勤めていた現役時代以上に忙しい」と中臺さん。自宅の一室は、野菜や米などで埋め尽くされている。

 きっかけは中臺さんが市主催の地域活動実践講座を受けていた時だった。同市緑区の旧藤野地域の受講生から「家庭菜園の作物の一部を子ども食堂などに寄付できないか」という声が上がり、受講メンバーが中心となって任意団体のフードコミュニティを立ち上げた。当初は届け先が少なかったが、協力してくれる都内の企業から丸ごとのトマト2・5キロ入りの大きな缶詰60個が提供された際、市内の子ども食堂を回って配る中で、グループの存在が知られるようになった。

 活動資金は、市民と市が協働で市民活動を支援する市民ファンド「ゆめの芽」の助成金10万円と市社会福祉協議会からの30万円など。保管用の冷蔵庫を購入し、ガソリン代などに充てるとぎりぎりだ。

 「フードロスを減らし、農家や市民農園の人も、子ども食堂も、お互いにハッピーになれれば。食材を提供してくれる人や企業を募っています」と中臺さんは呼び掛けている。問い合わせは中臺さん電話070(4481)4094。


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