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対話重ね、美術に興味深めて 大和市で対話型鑑賞イベント

話題 神奈川新聞  2018年12月22日 17:00

ボランティアと対話しながらの作品鑑賞 =大和市文化複合施設シリウス
ボランティアと対話しながらの作品鑑賞 =大和市文化複合施設シリウス

 対話しながら美術作品を鑑賞するイベントが24日まで大和市文化複合施設シリウスで行われている。1980年代に米ニューヨーク近代美術館で開発された手法で、6年前から市立小学校で実践しているボランティア活動の紹介を兼ねて、市が初めて開催した。

 体験イベントは女子美術大学(相模原市南区)の協力を得て実施した。卒業生の作家2人と現役学生11人がそれぞれ制作した絵画や写真など44点を展示。対話型鑑賞活動を実践する「やまとアートシャベル」のメンバーが来場者を迎えている。

 「この作品の中で何が起こっていると見えますか。どうしてそう思ったの」とメンバーが問い掛ける。小学1年生の長女と訪れた大和市在住の40代主婦は「親が家族を守っているように見える。目に涙のような影があって人物の表情が皆悲しそうだから」と答えた。

 主婦は「対話を重ねることで作品の見方が深まった。美術館で一般的に行われている学芸員による解説とは違った面白さがあった」と感想を述べた。

 やまとアートシャベルは2012年度に元小学校長らが呼び掛けて活動を開始。約50人のメンバーが対話型鑑賞の普及を目指し、市内の小学校全19校を対象に訪問授業や近隣美術館での実践などを行っている。

 今回、イベントの企画運営に携わったNPO法人芸術資源開発機構の桑原和美さんは「県内で珍しい大和での対話型鑑賞の取り組みはまだ多くの方に知られておらず、メンバーも不足している。美術鑑賞を通して主体的にものを捉え、答えのない問題を考え続けることで子どもたちのコミュニケーション力が育つ」と説明している。

 入場無料。午前10時から午後5時まで。23日は午前11時、午後2時に出品作家が参加する「おしゃべり鑑賞会」も行われる。


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