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児童虐待の情報共有始まる 児相と神奈川県警が連携

社会 神奈川新聞  2018年12月20日 10:23

神奈川県警
神奈川県警

 児童虐待の防止と早期発見のため、神奈川県所管の5カ所の児童相談所に寄せられた相談や通報の全てを、県警と共有するデータベースの本格稼働が始まった。黒岩祐治知事が19日の定例会見で明らかにし、「県警と児相の連携をさらに強化し、これまでよりも迅速に虐待対応を図る」と述べた。

 児相と県警の児童虐待事案の全件共有は、17日に開始した。横浜、川崎、相模原の3政令市と横須賀市を除く県所管の児相に寄せられた事案を、軽微なものも含めて全てデータベース化。県と県警を専用のネットワーク回線でつなぎ、情報共有する。

 これまでは、子どもに外傷があったり、安全確認ができなかったりした場合に限り、児相から県警に情報提供して連携を図ってきた。知事は全件共有により「なるべく早く事態を把握して対応することが、命を救うために重要な鍵を握る。悲惨な事件に至らず、未然に防ぐ」ことにつながると期待する。

 一方、警察が軽微な内容も含む全ての情報を知ることで、親が児相に相談しづらくなると指摘する専門家もいる。知事は「そういう不安の声も承知している」とした上で、「新しい体制が始まるときはさまざまな意見があるが、定着すれば懸念はなくなってくると思う」と話した。

 また、3政令市と横須賀市には取り組みについて情報提供しており、「実績をつくり、それを幅広い情報共有につなげていくかというのが、次の段階の課題」とした。


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