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雄大な自然と人々の生活  ロマンティック・ロシア展 Bunkamuraザ・ミュージアム

カルチャー 神奈川新聞  2018年12月20日 08:17

女性を描いた作品が並ぶ一角=Bunkamuraザ・ミュージアム
女性を描いた作品が並ぶ一角=Bunkamuraザ・ミュージアム

 19世紀後半から20世紀初頭のロシアを代表する画家の作品約70点を紹介する「ロマンティック・ロシア」展が、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中だ。雄大な自然と人々の日常生活を描いた情趣あふれる作品が並ぶ。

 全て国立トレチャコフ美術館の所蔵品で、同館の至宝とされるクラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」は、約10年ぶりに日本で公開。馬車に乗った美しい女性を描いたもので、謎めいた表情が見る者を引き付ける。

 広大な大地や豊かな森林を描いた風景画には、季節ごとの自然の美しさが写実的に描かれ、大気のすがすがしさや植物の香りまで伝わるような叙情性が漂う。

 そこには、雪に閉ざされた暗い北国のイメージはない。空は高く、光があふれて明るい。夏の草原では青々とした草花がそよ風にそよぎ、秋の黄葉した森は輝くように美しい。

 そんな自然の中で、農作業に精を出す農民たちの姿は生き生きとしている。特に川で釣りをしたり、野原に寝転んで飛んでいくツルを眺めたりする子どもたちを描いた作品は、生気と色彩にあふれる。

 早春の川辺の風景を、明るい透明感で表現したレビタンの「春、大水」について、同館のキュレーター、ガリーナ・チュラクは「春は希望の季節。チャイコフスキーやラフマニノフの音楽が聞こえてくるような素晴らしい絵」だと語る。

 「ロシアの人々の生活を描いた作品からは、人々が何を求め、喜んだのか、そして今はどうなのかが分かると思う」

 1月27日まで。12月18日と1月1日休館。一般1500円、高校・大学生千円、小・中学生700円。問い合わせはハローダイヤル03(5777)8600。


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