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一時意識不明も119番せず 茅ケ崎市立小のプール事故

政治行政 神奈川新聞  2018年12月17日 17:00

 茅ケ崎市立小学校で7月に行われた夏休みのプール開放で、小学生が一時意識を失う事故が発生したものの、市から監視業務を委託された業者が119番通報を怠るなど安全管理マニュアルに沿った対応をしていなかったことが17日、分かった。業務を発注した市も当初、事故を重く受け止めず、外部から指摘を受けて調査を行い、報告書作成に4カ月を要していた。市は同日、「危機管理体制が甘かった」と陳謝した。

 市は毎年、夏休み期間中に市立小学校のプールを開放。管理・運営業務は委託しており、今年は入札の結果、市内でスポーツクラブを運営する「ハヤシ」(若松町)が担っていた。

 市などによると7月26日午前11時半ごろ、市立小学校のプールで、小学1年の男児2人が水を掛け合って遊んでいたところ、1人が水を大量に飲んでしまい、意識を失った。男児を引率していた学童クラブの支援員が発見し、プールサイドに上げて救助したが意識が戻らず、監視員が人工呼吸を行ったところ、意識が回復したという。

 市は委託仕様書で、業者に対し「事故発生の場合はただちに救助活動、応急処置、救急車の手配、病院への連絡及び付き添い等適切な処理を行うこと」を求めているが、監視員は救急車などを手配しないまま、男児と支援員はプールを後にした。ハヤシはその後、学童クラブを通じて保護者に連絡。男児は保護者に連れられて病院で受診し、異常がないことが確認された。

 市スポーツ推進課は同日中にハヤシから事故の報告を受けたが、現地での調査や具体的な指示・指導は行わなかった。その後、市議から事故の詳細を求められたことで市は9月以降に調査を行ったが、報告書がまとまったのは11月末だった。

 市は11月、「安全管理マニュアルが存在し、緊急事態発生時の対応が定められているにもかかわらず、対応を誤ったことは大きな問題」としてハヤシに厳重注意の文書を通知した。

 この日の市議会本会議で一般質問に立った藤村優佳理氏(無所属)は「一歩間違えば取り返しのつかない事故だったかもしれない」と市の対応などを批判。山崎正美副市長は「事の重大性の認識に及ばず、市の危機管理体制に甘さがあった。事故が判明した時点で公表し、経緯についても説明する義務があると改めて感じている」と述べた。


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