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人と人を結んだ汽車旅に笑顔、「カナロコ列車」で神奈川の魅力再発見

社会 神奈川新聞  2010年11月20日 22:25

停車中の根府川駅で「カナロコ列車」のヘッドマークを撮影する乗客ら
停車中の根府川駅で「カナロコ列車」のヘッドマークを撮影する乗客ら

「紅葉と海と工業地帯を一つの列車で楽しめた」「一緒に乗った家族とのコミュニケーションが深まった」…。特別列車の車窓には神奈川の奥深さが広がり、ちょっと古びた特急電車のシートは、人と人とを結びつけた。乗客の笑顔が、それを物語っていた。

午前10時18分に桜木町駅を発車すると間もなく根岸線から別れ、ガクンというポイントの衝撃とともに高島貨物線に進入した。日ごろは、石油を満載したタンク車やコンテナ貨車以外は走らない路線だ。

みなとみらい21(MM21)地区のビル群や倉庫街が次々と車窓をかすめ、車内は早速撮影タイムに。尻手短絡線、新鶴見機関区、横浜羽沢駅(貨物駅)と旅客列車がほとんど通らない区間に、鉄道ファンの乗客は熱い視線を向けていた。

車窓に広がったのは珍しさだけではない。東海道線の早川―根府川間(小田原市)では、午後の日差しをのどかに映した相模灘が窓いっぱいに広がった。車内で配られた冷凍ミカンやプラ容器入りのお茶を手に手に、乗客は「懐かしいねえ」と、ちょっと昔の”汽車旅”を満喫していた。

「京浜臨海部を間近に感じられた横浜の貨物線から海の風景まで、神奈川の広さを実感しました」と話すのは、名古屋市から夜行バスで駆けつけた大学院生の平松晃一さん(28)。「鉄道の旅の楽しさをあらためて味わえました。今度はブルートレインを走らせてほしいなあ…」と満足げだった。

「カナロコ列車」は、神奈川新聞のウェブサイトにある鉄道ファン向け人気コーナー「カナロコ鉄道ノート」をきっかけに誕生。国鉄時代に活躍した旧型の特急車両「183系」に特製のヘッドマークを掲げ、県内を横断するように5時間かけて駆け巡った。

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相模灘をバックに、乗客らは思い思いに撮影を楽しんだ=根府川駅
相模灘をバックに、乗客らは思い思いに撮影を楽しんだ=根府川駅

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