1. ホーム
  2. 政治行政
  3. 田中慶秋氏が民主党代表選で対抗馬擁立、民社協会めぐる因縁のぞく

田中慶秋氏が民主党代表選で対抗馬擁立、民社協会めぐる因縁のぞく

政治行政 神奈川新聞  2010年08月05日 00:52

今秋の党代表選へ向けて議員グループの結成などが相次ぐ民主党で、当選6期のベテラン・田中慶秋氏(衆院5区)が菅直人首相への対抗馬擁立を表明した。内閣委員長として野党から解任決議案を突きつけられる騒ぎにも動じないなど、寡黙を貫いてきた田中氏の「突然の一石」にざわつく党内。背景には、「民社協会に対する菅氏の過去の仕打ち」(同協会所属議員)など因縁がのぞく。

「民社協会として独自候補を立てる」。3日夜、都内で開かれた同協会の会合後、旧民社党出身で同協会会長の田中氏は報道陣に明言した。会合には県連所属の大石尚子氏(参院比例)ら約30人が参加。出席者の1人は会長発言に「そこまで話は煮詰まっていない」としながらも、「菅さんの民社協会への態度はひどかった。会長の憤りは分かる」とコメントした。

旧民主党と旧自由党が合併し現在の民主党が誕生(2003年)した当時、菅氏は「民社協会を解散せよ」と強硬に主張。「党中党は許せない」などの原則論からだ。その一方で旧社会党系議員による「新政局懇談会」の新規発足については黙認。党内では当時、「菅氏が旧社会党に近い旧社民連の出身だから」との見方がもっぱらだった。

こうした菅氏の言動に田中氏は当時、怒りあらわ。「落選者の再起をサポートし、新人候補の発掘にも努めている」。発足間もない党機能の一部を民社協会が担ってきた実績や自負を前面に、「解散要求」をはねのけた経緯がある。

それでも先の代表選では「参院選勝利に向けた挙党一致が大事」と菅氏推薦人に名を連ねた。ところが、消費税発言などをめぐり参院選は大敗。しかし、「責任をとらない、とらせない」(民社協会所属議員)との菅氏の姿勢に「会長(田中氏)は堪忍袋の緒が切れた」(同)という。

田中氏は「候補擁立を打ち出した理由は菅首相批判か」の問いに「だれがどうのということではない」とやんわり否定。一方で「政策実現や時代の変化に対応するために候補擁立が必要なのだ」と菅氏の限界を暗に示唆した。

◆民社協会 旧民社党所属の議員が新進党結党(1994年)への参加に合わせ交流などを目的に設立。2002年、党員・サポーター参加で行われた代表選では菅氏と争った鳩山由紀夫氏を支援し、鳩山氏当選の原動力となったとされる。川端達夫文部科学相ら約40人の民主党国会議員が所属。

【】


シェアする