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電気自動車の元祖「たま」が機械遺産に選定、終戦直後に発売

社会 神奈川新聞  2010年07月26日 09:58

復元修理され再び自走することができるようになった電気自動車「たま」=厚木市の日産テクニカルセンター
復元修理され再び自走することができるようになった電気自動車「たま」=厚木市の日産テクニカルセンター

日本の産業発展に貢献し、歴史的な意義を持つ「機械遺産」に、日産自動車(横浜市西区)の前身が終戦直後に発売した電気自動車の元祖「たま」など計6件が新たに選ばれた。厚木市に保管されている大型冷凍機「高砂荏原式ターボ冷凍機」も選出された。日本機械学会が25日、発表した。

「たま」は、ガソリン供給が不安定になった終戦直後の1947年に日産の前身・立川飛行機が開発、発売した。最高時速は約35キロで1回の充電で65キロ走れた。当時の価格は約40万円で、サラリーマンの平均年収のほぼ倍だった。たまシリーズで約千台が販売された。

ことしに入り、日産の現在の技術者らがボランティアで復元に挑戦し、6月末に当時の装備・性能を忠実に再現し復活、自走できるようになり、横浜駅東口にある日産本社ビルギャラリーで公開。7月末から始まる電気自動車「リーフ」の全国キャンペーンにも“随行”する。

「高砂荏原式ターボ冷凍機」が保管されているのは厚木市飯山の高砂熱学工業の総合研究所。百貨店や劇場の冷房に使われた国産初の大型冷凍機だ。高砂熱学工業(東京)が荏原製作所(同)と共同開発。1930年に試作機が完成、国内の空調技術の発展に寄与した。

世界で初めて京阪神急行電鉄(現阪急電鉄)と立石電機(現オムロン)が1967年に開発した自動改札機も選ばれた。穴あけ式から磁気式切符対応型に進化させた。駅改札通過の迅速化・省力化に貢献したと評価された。東京の遊園地「としまえん」にある回転木馬「カルーセル エルドラド」も選ばれた。日本にある遊戯機械の中で最も古く、世界的にも最古級という。1907年に造られ、欧州巡業などを経たあと、いまも豊島園で動き続けている。

このほか選ばれたのは、フォークリフト製造のTCM(大阪市)が滋賀工場に保有する国産初の内燃機関フォークリフトと、国内最古の芝居小屋「旧金比羅(こんぴら)大芝居」(香川県琴平町)。

選定は2007年から始まり、計43件となった。

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