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平和願い折り鶴1万羽、中高生活動で米国へ郵送/神奈川

社会 神奈川新聞  2010年06月14日 10:49

街頭活動に集まった人たち(前列書類を持っているのが弥冨さん)=ことし1月、本厚木駅北口広場
街頭活動に集まった人たち(前列書類を持っているのが弥冨さん)=ことし1月、本厚木駅北口広場

「オバマ米大統領を広島に呼ぼう」と昨秋発足した「中高生ノーニュークネットワーク神奈川」。当時、県立厚木高校3年だった弥冨彬さん(19)=現横浜市立大学国際総合科学部1年=が広島の中高生の運動に共鳴して立ち上げた。中高生や市民に呼び掛けて折ってもらった折り鶴は1万羽以上になり、ことし3月末に米ホワイトハウスに届けられた。会は核兵器廃絶への訴えに一定の役目を果たしたとして4月末に解散したが、弥冨さんは「多くの人に折ってもらい、ありがとうございました。運動の意義はあった」と話している。

「当初、神奈川の目標は3千羽。それが予想以上に集まり、街頭で折ってくれたり、郵送してくれたお年寄りもいました」と弥冨さん。神奈川で集めた折り鶴は計1万1334羽。広島の分を合わせて4万羽を超える折り鶴が郵送で米ホワイトハウスに届けられた。

ことし1月に小田急線本厚木駅北口広場で行った街頭活動では、県立大和西高校の国際協力同好会のメンバーらも協力して道行く人たちに折り鶴を呼び掛けた。趣旨に共鳴して募金箱に千円札を入れてくれる人もいて募金は計3万3958円になった。

「中高生ノーニュークネットワーク神奈川」は、広島の「中高生ノーニュークネットワーク広島」が昨年8月から始めた運動の神奈川版。核兵器廃絶への第一歩として、世界のリーダーとしてのオバマ大統領が広島を訪れ、核兵器廃絶への思いを強くしてもらいたいとの願いからだ。

そのために、地球上に2万3千発あるとされる核兵器の数以上の折り鶴を折ってホワイトハウスに届けようと折り鶴を集めた。

小中学校時代に熊本市で過ごし、長崎の原爆被爆などに関心を持っていた弥冨さんは、神奈川でも運動を起こそうと神奈川版を立ち上げた。弥冨さんが大学生になったこともあって、会は4月29日に解散式を行った。

オバマ米大統領の広島訪問はいまだ実現していない。しかし、5月13日に横浜市立大学を訪れ、学生と意見交換したジョン・ルース駐日米大使は、弥冨さんの質問に、オバマ大統領は広島訪問に前向きな姿勢を示していることを明らかにしたという。

「神奈川の運動に、多くの共感が寄せられた。鶴を折ってくれた皆さんに感謝を伝えたい」と弥冨さん。今後は世界の貧困問題に取り組みたいという。

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