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谷内六郎さん遺族が寄贈品の返却求める、長女とのアドバイザー委嘱打ち切りが原因か/横須賀

社会 神奈川新聞  2010年05月18日 10:30

谷内六郎さんの週刊誌の表紙絵作品が展示されている谷内六郎館(手前)=横須賀市鴨居の横須賀美術館
谷内六郎さんの週刊誌の表紙絵作品が展示されている谷内六郎館(手前)=横須賀市鴨居の横須賀美術館

郷愁を誘う画風で人気を集めた谷内六郎さん(1921~81年)の週刊誌の表紙絵作品約1300点などを横須賀市に寄贈した遺族が17日までに、同市に対して寄贈品を返却するよう通知した。市が谷内さんの長女とのアドバイザー委嘱を4月に打ち切ったことが原因という。

横須賀市議会は同日の議会運営委員会で、20日午前9時から全員協議会を開き、吉田雄人市長らにこれまでの経過や見解をただすことを決めた。特定の案件に関して全員協議会が開かれるのは4年ぶり。

谷内さんの遺族は1998年1月、ゆかりのあった横須賀市に作品を寄贈した。同年4月には谷内さんの妻と市の間で、谷内さんの長女を最長25年にわたり専門委員(のちにアドバイザー)として委嘱し、月額22万8700円を支払う覚書が交わされた。アドバイザー料は3月までに約3300万円が支払われた。

しかし、昨年7月に就任した吉田雄人市長は同8月にアドバイザー契約の打ち切りを表明。ことし4月からアドバイザー料は支払われていない。

このような中、遺族から12日、市に通知書が届いた。覚書で定めているアドバイザー委嘱を一方的に打ち切ったとして、収蔵している横須賀美術館(同市鴨居)の谷内六郎館での作品展示を中止し、26日までに全寄贈品を返却するよう求めている。

遺族側代理人の中村幾一弁護士は「現時点ではコメントできない」と話している。

市監査委員の試算によると、寄贈された谷内さんの表紙絵作品1316点の評価価格は7億8960万円。地方自治法では、市の財産を無償で譲渡する場合は議会の議決が必要と定めている。

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