1. ホーム
  2. 社会
  3. 内視鏡手術で重度障害を負った医療事故めぐり患者と市との和解成立/横浜市立脳血管医療センター

内視鏡手術で重度障害を負った医療事故めぐり患者と市との和解成立/横浜市立脳血管医療センター

社会 神奈川新聞  2010年03月11日 00:40

横浜市立脳血管医療センター(同市磯子区)で2003年7月に内視鏡手術を受けた50代の女性患者=同市中区=が重度障害を負った医療事故をめぐる損害賠償請求訴訟で10日、女性患者と市との和解が横浜地裁で成立した。患者側には今後、4700万円の解決金が支払われる。

市が手術前のインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の不足などを認めて女性患者やその家族に謝罪するとともに、患者が今年2月に県外の病院に転院したことなどを踏まえて和解に至った。

市病院経営局は「(脳神経外科医らは)内視鏡手術が未経験だったにもかかわらず、操作方法や止血方法などの準備が不足していた」と「不適切な点」を認めたが、「手術手技に関して決定的なミスはない」とする従来の主張のままで、「総体的な医療過誤」との見解をあらためて強調した。

これに対し、女性患者の夫は5年間にわたる苦悩を振り返り、「家内が元に戻るわけではなく、一つの区切りでしかない。行政にも病院にも市民に対する誠意が感じられなかった」と胸の内を明かした。

患者側の弁護士は「説明不足の過失だけではこれほど高額を提示されない。市の過失を認めた証拠」と地裁の和解案に一定の評価を示した。

女性は05年3月、「重度の後遺症を負ったのは医療過誤が原因」として市に2億8千万円の支払いを求めて提訴。併せて執刀医らを傷害と業務上過失傷害の疑いで刑事告訴した。

県警は07年2月、執刀医ら4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検したが、同年11月に不起訴処分が決定。08年3月に同地裁から和解勧告が提示されていた。

【】


シェアする