1. ホーム
  2. 経済
  3. 水素ホテル稼働へ 川崎・殿町で実証実験

昭和電工供給 エネルギー源に
水素ホテル稼働へ 川崎・殿町で実証実験

経済 神奈川新聞  2017年05月17日 02:00

来春にキングスカイフロントで稼働する東急REIホテル(川崎市提供)
来春にキングスカイフロントで稼働する東急REIホテル(川崎市提供)

 川崎市川崎区殿町3丁目地区(キングスカイフロント)で来春稼働するホテルに、昭和電工川崎事業所(同区扇町)が使用済みプラスチックを原料に生産した水素を供給し、エネルギー源として活用する実証実験が始まる。羽田空港に近接し国内外の研究者や医療関係者が来訪する最先端の研究施設集積地で、地域循環型の新しい「水素の地産地消モデル」を発信していく。

 ホテルは東急ホテルズ(本社・東京)の「東急REIホテル」。地区西端の大和ハウス工業が取得した土地(A地区、約4・6ヘクタール)の一部に延べ床面積約7530平方メートルの5階建てのホテルを建設する。

 メインの利用は、地区の研究機関に訪れる研究者や医療関係者らを想定。客室約200室に研究活動を支える交流スペースやフィットネスジムなども備える。

 水素でホテル全体の電気や熱のエネルギーの3割を賄う計画。昭和電工川崎事業所は2003年から、市内で回収した使用済みプラスチックを原料にアンモニアの製造工程で水素を生産している。

 同事業所から直線で約5・5キロの距離を地下のパイプラインで結び、ホテルに設けた東芝製の大型純水素燃料電池(出力100キロワット)に水素を供給し発電する。客室200室の24時間分の照明、浴室で使う湯が賄える見込みという。

 環境省の「地域連携・低炭素水素技術実証事業」の認定を受け、国費による補助を活用。低炭素の水素エネルギーのサプライチェーンとして、二酸化炭素(CO2)削減効果などを検証する方針。

 昭和電工と水素を活用した低炭素社会の実現に向けた協定を結んでいる川崎市の福田紀彦市長は16日、各社幹部らと会見。「川崎で長く操業する昭和電工の水素をパイプラインで供給する世界初の水素ホテル。最先端のホテルとして世界に大いに発信できる」と期待感を示した。


シェアする

編集部のおすすめ

アクセスランキング