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神奈川文化賞・スポーツ賞、受賞者と団体を紹介

神奈川新聞  2009年10月21日 01:09

第58回神奈川文化賞・スポーツ賞が20日発表され、9人3団体の受賞が決まった。各分野で輝かしい功績を挙げた受賞者と団体の横顔を紹介する(受賞者、審査委員とも敬称略)。

〈文化賞〉

◆文学

加古 里子さん(83)

福井県に生まれ、1959年に絵本作家としてデビュー。73年に勤めていた会社を退社後は出版、放送の分野で幅広く活躍しながら創作活動を続ける。子どもの遊びに関する研究は「伝承遊び考」に集大成され、児童文化研究に大きく貢献。2008年、長年の業績で菊池寛賞を受賞。同年に開催された県立神奈川近代文学館での企画展は大盛況となった。

鷹羽 狩行さん(79)

現代日本を代表する俳人として、長年にわたり多くの人々に俳句の魅力や楽しさを伝え続けている。俳誌「狩」を主宰し、後進の指導にあたる。また、俳人協会会長として全国で講演するほか、テレビ、ラジオに出演。海外俳句の先駆者としても知られる。2007年には句集「十五峯」で蛇笏賞と詩歌文学館賞をダブル受賞し、円熟の境地が高く評価された。

◆芸術

湯原 和夫さん(79)

時代をリードする新しい抽象彫刻を、国際的に活躍しながら多数生み出した。東京芸術大学で彫刻を学び、1963年に渡仏後は、海外で数々の国際展に出品して高い評価を得た。従来は使われなかった鏡面状のアルミニウムやステンレスなどに早くから着目。その作品は力強く、官能的とも評される。66年から横浜市に居住し、県立近代美術館でも個展を2回開催した。

◆文化活動

福原 義春さん(78)

資生堂の社長、会長を歴任後、企業メセナ協議会会長、東京都写真美術館館長などを務め、日本の文化振興に大きな役割を果たしてきた。

特筆すべき功績は、1990年に発足した企業メセナ協議会の初代理事長としての活躍。企業による芸術・文化活動支援の概念を定着させた。かながわ国際交流財団の理事長を担い、海外との市民交流にも力を尽くす。

〈文化未来賞〉

◆芸術

武智 由香さん(37)

東京芸大卒業作品が芥川作曲賞にノミネート。同大大学院を修了した1999年には村松音楽賞を受賞した。2002年、横浜市文化振興財団(当時)委嘱の作品が公演総合でサントリー音楽賞、佐治敬三賞に輝く。03年からは、ロンドンを拠点に作曲活動、高い評価を受ける。

最近は、日本的な響きを現代音楽に生かした新たな作品を模索し注目を集めている。

◆芸能

柳家 三三さん(35)

古典落語の若手実力派として30代の若さとは思えない卓抜した話芸を披露している。県立小田原高校卒業後、柳家小三治さんに入門。1993年に「小多け」の名でデビュー。二つ目時代に「北とぴあ若手落語競演会」で大賞に輝き将来を嘱望される。2006年に真打ち昇進、「三(さん)三(ざ)」に。翌年には文化庁芸術祭大衆芸能部門新人賞。その後も数々の受賞を重ねている。

〈スポーツ賞〉

◆陸上

尾崎 好美さん(28)

3度目のマラソン挑戦となった8月の世界選手権(ベルリン)で2時間25分25秒。優勝した白雪(中国)と最終盤まで激戦を演じて銀メダルを獲得した。腰痛や貧血など多くの困難を克服。粘り強い走りが身上でもある。

山北中―相洋高出身。第一生命所属。2008年の東京国際優勝、名古屋国際2位。4歳上の姉朱美はセカンドウィンドAC所属のマラソン選手。

◆水泳

湘南工科大学付属高校水泳部男子400メートルリレーチーム

8月の全国高校総体(大阪)男子400メートルリレーを連覇。前回優勝メンバーの塩浦と須田に、内田と東が加入。3分24秒12は2年連続の大会新記録だった。50メートル、100メートル自由形を勝った第1泳者塩浦がつくったリードを、内田、東、須田で手堅く守った。

同大会で湘南工大付高は、個人、リレーの自由形7種目を完全制覇。2年連続の男子学校対抗優勝を果たした。

金子 栞さん(18)

8月の全国高校総体(大阪)女子50メートル自由形を25秒75の大会新で連覇。9月の国民体育大会(新潟)少年女子A50メートル自由形では14年ぶりに高校記録を更新する25秒69で2年連続優勝を果たしている。

高校女子競泳界屈指のスプリンター。11月のアジア選手権代表に選ばれるなど、世界の舞台を経験。2012年ロンドン五輪の日本代表入りが期待される。日大高3年。

東 隼平さん(17)

9月の国民体育大会(新潟)少年男子A400メートル自由形を3分51秒29の大会新で連覇。まだ高校2年生だが、8月の全国高校総体(大阪)、ジュニア五輪(東京)と数々のタイトルを獲得している。

日本競泳界の次代を担う長距離の逸材。400メートル3分49秒05、1500メートル15分5秒53の高校記録を持つだけでなく、1500メートルは日本記録へ0秒62に迫る。湘南工大付高2年。

◆サッカー

国民体育大会サッカー競技 神奈川県少年男子チーム

10月の国民体育大会(新潟)サッカー少年男子を連覇。5年ぶりに頂点をつかんだ前年のメンバーから一新、再び最高の結果をもたらした。

2年連続の大阪との決勝は0―0のままロスタイム。DF木村のFKをFW大野が頭で決めた。シュート数は19―0と圧倒。MF熊谷、DF遠藤らJリーグのユース所属のタレントを中心に選抜、1年半をかけた強化が結実した。

◆柔道

東海大学付属相模高校柔道部男子団体チーム

8月の全国高校総体を制し、全国選手権、金鷲旗大会と合わせて2年連続の高校3冠を達成した。国士舘(東京)との全国総体決勝では、次(じ)鋒(ほう)王子谷、副将橋本が勝って大将羽賀の登場を待たずに頂点を決める完勝。全試合を通じて力の差を見せつける内容だった。

東海大相模高勢を中心とした陣容で臨んだ10月の国民体育大会(新潟)少年男子でも、神奈川が優勝している。

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