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150年前のホタルの標本発見/横須賀市の学芸員

社会 神奈川新聞  2009年10月09日 23:38

デジタル処理して復元したホタルの姿
デジタル処理して復元したホタルの姿

日米修好通商条約批准のため1860年に訪米した外交団のメンバーが残した記録から、中米のパナマで採集したホタルの標本が発見された。約150年前の昆虫の標本で採集日や場所のデータまで判明しているケースは珍しいという。調査した横須賀市人文・自然博物館の内舩俊樹学芸員は「博物学的にも貴重な資料」と話している。

調査結果は10日から三重県津市で開かれる日本昆虫学会で発表される。

調査したのは内舩学芸員と、同博物館の大場信義研究員、安池尋幸学芸員。同市の市史編さん事業の収集資料調査の一環として4月、遣米使節団のメンバーだった勘定組頭の森田清行が記した記録の中で紙に包まれたホタルの乾燥標本が見つかった。

ホタルの体は五つに分かれていたため、パソコンでデジタル処理して復元。体長9ミリの、北米から南米にかけて生息するホチヌス属の一種と分かった。

森田が遣米の記録を記した別の「亜行日記1」には、1860年4月24日夜、パナマで停泊中の軍艦ポーハタン号の窓からホタルが入ってきて採集したことが書かれている。米国側が用意したポーハタン号には、後に横須賀製鉄所を計画した小栗上野介も乗っていた。

標本は横須賀市内に住む森田の子孫が所有し、同博物館で保管している。内舩学芸員は「今後、遣米使節団の偉業とともに広く市民に公開できれば」と話している。

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