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大涌谷、全面再開遠く 火山活発化2年、ガスいまだ高濃度 「客足7割」ため息

社会 神奈川新聞  2017年05月02日 10:46

大涌谷の火口付近で行われた火山ガスの調査。噴気の勢いはあまり衰えていない=4月10日、東海大理学部大場武研究室提供
大涌谷の火口付近で行われた火山ガスの調査。噴気の勢いはあまり衰えていない=4月10日、東海大理学部大場武研究室提供

 2015年4月に活発化した箱根山(箱根町)の火山活動は、2年を経た今も完全には終息していない。5段階の噴火警戒レベルは最低の1(活火山であることに留意)が継続しているものの、大涌谷で観測される火山ガスの濃度は安全なレベルにまで低下していない状態だ。県は本年度、ガスの影響で立ち入りが禁じられている自然研究路(往復約600メートル)の再整備に乗り出すが、観光関係者らが期待する規制の全面解除はいまだ見通せない。

 蒸気の噴出する斜面を背景に記念撮影する団体客、黒たまごをほおばるカップル、富士山に見入る外国人客-。

 4月半ばの平日、大涌谷に通じる道路には、駐車場待ちの車の長い列ができていた。週末になると混雑に拍車が掛かるが、園地内の飲食店や土産物店の関係者は口々に言う。「(火山活動の活発化前と比べ)客足は7割」「売り上げはまだ半分ぐらい」

 園地内は今も、立ち入り可能な範囲や時間帯が限定された「部分開放」。火山地帯特有の植物や噴煙地を間近に見学できる自然研究路は、火山ガスの影響で規制が続く。解除されれば周辺の山々への登山客らの来訪も見込めるだけに、地元観光関係者の「全面開放」に対する期待は高い。

 その実現を視野に県が本年度に約1億円を投じて行う大涌谷の事業は、自然研究路の再整備とシェルターの設置が柱。

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