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民家園の歩みを紹介 開園半世紀で特別展

話題 神奈川新聞  2017年05月01日 11:09

半世紀の歴史を伝える特別展示=川崎市立日本民家園
半世紀の歴史を伝える特別展示=川崎市立日本民家園

 開園50周年を迎えた川崎市立日本民家園(同市多摩区枡形)で、半世紀の歩みを伝える特別展示「今昔ものがたり」が開かれている。当初は90軒以上の古民家移築を計画、国際的な野外博物館を目指した壮大な構想を、貴重な資料とともに伝えている。

 同園は1967年、古民家3軒で開園した。高度成長の中、農村の伝統的住宅を後世に残すのが目的。特別展では、国指定重要文化財など25軒が公開される現在までの歴史を、古文書や写真、模型で振り返っている。

 ほかにも、開園に力を尽くした2人の故人、横浜国立大学の大岡實教授と古江亮仁初代園長が残した資料を展示。大岡教授は、生田緑地の半分ほどの敷地を古民家で埋め尽くす青写真を描いた。1891年に設立されたスウェーデンの伝統的家屋の博物館を手本としていたという。

 移築第1号となった麻生区の旧伊藤家住宅を巡る動きについても紹介。横浜市への移築計画が持ち上がり、当時の金刺不二太郎川崎市長が飛鳥田一雄横浜市長宛てに、文化遺産を川崎市内に残したいと要望した文書の複写も見られる。開園初日の入場者はゼロだった逸話も披露された。

 特別展は11月26日まで。学芸員の関悦子さんは「50年の節目に歴史を整理し、後世に伝えたい」と話している。問い合わせは、民家園電話044(922)2181。


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