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「福島忘れていない」慈善コンサート開催へ/相模原

社会 神奈川新聞  2013年11月29日 23:05

避難先の大熊町の小学生と作った折り紙飾りを手にする和編鐘奏者の桜井さん=相模原市南区
避難先の大熊町の小学生と作った折り紙飾りを手にする和編鐘奏者の桜井さん=相模原市南区

「あの東日本大震災の事を、みんな忘れてしまっているのではないかと心配です」。東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県会津若松市に避難中の同県大熊町の小学生が書いた作文だ。相模原市南区在住の音楽家らが12月7日、同区内でチャリティーコンサートを開催。心に傷を負いながら懸命に生きる子どもたちの思いを伝える。

コンサートを企画したのは、青銅製の大小の鐘を打って余韻のある音色を響かせる珍しい楽器「和編鐘(わへんしょう)」奏者の桜井有機子さん。「ゆきね」の名で活動するほか、自然をテーマにした作曲を手掛けている。

原発事故の影響で避難生活を強いられる子どもたちの苦境に胸を痛め、「音楽家として、子どもたちのためにできることを」と一昨年、昨年とチャリティーコンサートを開催。相模原に一時避難していた大熊町熊町小学校の女性教諭と知り合った縁で、同校などに義援金を届けた。

3回目の開催を前に10月下旬、会津若松市で再開している同校を初めて訪ね、5年生と交流。放射能の影響で学校から持ち出せなかった辞書などを、届けた義援金で購入したことを知った。そこで受け取ったのが、児童15人の作文だ。

「今でも大熊町の事が不安です。どうやったら昔のように住めるようになるのか」「もう一度でいいからあの頃に戻りたいと思うときは少しあります。そういうときは、昔の事を振り返っても、何も変わらないと、自分に言い聞かせています」

一見、元気そうに見えるが、一人一人が心の傷を負っていた。桜井さんは「原発事故が収束していない現状の中で『福島を忘れていない』と子どもたちに伝え続けたい」と、あらためて継続的な支援活動の必要性を気付かされた。

「福島をわすれない」と題したコンサートは、相模女子大学グリーンホール(南区相模大野)で午後1時半から。桜井さんやウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者らが出演。子どもたちと一緒に作った折り紙飾りで舞台を彩るほか、熊町小の元教諭が震災から2年半が経過した子どもたちの思いについて語る。

前売り2千円(当日2500円)。申し込み、問い合わせは、実行委員会電話042(743)7136。

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