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漁船「瀬谷丸」がブランド展開/神奈川

社会 神奈川新聞  2013年10月26日 23:26

横浜市瀬谷区での募金活動を元手に建造され東日本大震災の被災地に贈られた漁船「瀬谷丸」が、海産物のブランドとして同市内で展開されることになった。瀬谷丸で水揚げされた魚などを流通ルートに乗せ、募金に協力した人たちが購入できるようにする。まずはスーパー「そうてつローゼン」三ツ境店(同区)が11月から、「瀬谷丸マーク」を表示して取り扱いを始める。

瀬谷丸は募金で集まった3600万円を元手に建造された定置網漁船。震災で壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町の漁協に届けられ、9月から操業を始めている。

募金に協力した人たちから「瀬谷丸で捕れた魚を購入したい」などの要望が強いことから、募金を実施した実行委員会が流通ルートを模索。瀬谷区を走る相模鉄道系の相鉄ローゼン(本社・横浜市西区)が、地元スーパーとして協力することになった。

瀬谷丸で捕れた魚を仲買人や鮮魚卸業者などを介して調達し、店頭に並べる。募金活動で使ったマークを商標登録して「瀬谷丸」ブランドとして表示する。募金活動のきっかけになった漁師が育てた養殖ホタテなども扱う予定という。

ローゼン水産部の松井久仁男統括マネージャーは「地元としてぜひ協力したい。できるだけのことをやりたい」と話す。今後は漁獲量をみながら他店舗での展開も考えるという。

募金活動に取り組んだ「三陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会の露木晴雄会長は「漁船を届けて終わりではない。捕れた魚を買うことで被災地支援を続けていく」と話している。

瀬谷丸の募金活動は、瀬谷区の職人などのグループが震災直後、炊き出しのボランティアで岩手県大槌町を訪ねたことが縁。親しくなった漁師がこぼした「現金より船が欲しい」という思いに共鳴し、2012年春に瀬谷区内で募金活動に取り組んだ。

船は熊本県の造船所で今年6月に完成。たまたま横浜開港祭の時期と重なったため、岩手県に回航する途中で横浜港に立ち寄り披露された。大槌町の漁協によると、これから秋サケの水揚げが最盛期を迎える。

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