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秋の実りを焼酎に 遊休農地で19日に芋掘り体験会/藤沢

社会 神奈川新聞  2013年10月17日 23:18

丸々と実ったサツマイモを手にする斎藤さん。右がふかして食べるとおいしいベニアズマ。左が焼酎の原料となるコガネセンガン=藤沢市亀井野
丸々と実ったサツマイモを手にする斎藤さん。右がふかして食べるとおいしいベニアズマ。左が焼酎の原料となるコガネセンガン=藤沢市亀井野

実りの秋を楽しもうと、藤沢市で19日、芋掘り体験会が開かれる。遊休農地対策の一環で始まった取り組みは4年目を迎えた。収穫されたサツマイモ(コガネセンガン)は、芋焼酎「藤沢日和 おこじゅう」の原料として使われ、来春には市内の店頭に並ぶという。

藤沢市内には北部を中心に合計約1126ヘクタールの農地が広がるものの、農業従事者の高齢化などで耕作されずに草むらのようになっている遊休農地(約26ヘクタール)も少なくない。2~3年放置すると手の付けようがないほど草や樹木が生い茂ってしまうという。

こうした畑を少しでも減らそうと、市農業委員会や観光協会、藤沢青年会議所などが連携し、芋焼酎の原料になるコガネセンガンを育て商品化する試みが2010年から始まった。

農業委員会のメンバーらがボランティアで同市亀井野の約2千平方メートルの草取りや肥料散布、ビニール張りと手間をかけて育てた。初年度の芋掘り体験会には市民やボランティアら50人余りが詰めかけにぎわった。約4千本が収穫され、芋焼酎2100本(720ミリリットル入り)が完成し、ほどなくすべて売れた。

同市農業委の斎藤義治さんは、「植え付けから生育、収穫、運搬、商品化も販路開拓も全部ボランティアだからね。本当に大変だよ」と笑う。4年目となる今年は同じ畑に、コガネセンガンを2千本、焼き芋にして食べられるベニアズマを500本植え付けた。ベニアズマは芋掘り体験会の来場者へプレゼントするという。収穫できるコガネセンガンは約2トンで、アルコール度数35度程度の芋焼酎が1500本ほど仕上がる見込みだ。

今後の課題は、売れ行き。フルーティーな味わいが評判で、ようやく地元産の芋焼酎として認識されるようになってきたものの、現状では年間3千本ほどが限界。斎藤さんは「PRも自分たちでやっているから、なかなか難しい。まずはもっと多くの人に味わってもらい、毎年恒例の藤沢特産として楽しんでもらえるような商品にしていきたい」と話している。

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