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秦野市の下水道工事で文書偽装 職員2人を懲戒処分に

政治行政 神奈川新聞  2017年04月25日 02:00

 秦野市が発注した下水道工事で、数字を偽装した関係書類を作成したとして、同市が職員2人を戒告の懲戒処分にしていたことが24日、分かった。上司ら3人も訓告と厳重注意(文書)処分とした。現場作業終了後に必要な事務手続きを忘れていたことに気付き、数字を操作し、完成検査を通そうとした。

 市によると、問題の文書は、同市鶴巻北で昨年9月から今年3月まで行われた汚水管の埋設工事で、搬出した土の量を記した実績証明書。通常は施工業者が計画書を提出し、残土処理業者に発行してもらう。

 ただ、この工事では当初契約時に51立方メートルとしていた土の量が、実際には29立方メートルだったため、下水道施設課の担当職員は施工業者に変更を指示。その後、担当職員が変更契約を忘れ、現場作業が終了し、手続きの不備に気付いたという。

 証明書は完成検査に必要なため、実際には29立方メートルだった残土量を「51立方メートルということにしてほしい」と職員が施工業者に依頼し、偽った証明書を作ろうとした。だが、施工業者側は「使っていない残土処理料は払えない」と拒否した。

 そこで職員と当時の課長代理が平塚市内の残土処理業者に依頼し、残土量を「51立方メートル」とした証明書を作成したという。職員は一度は完成した証明書を持ち帰ったものの、「やはり使えない」と思い直し、処理業者に返却したという。課長代理の男性は取材に対し、「工事を完成させたいという思いが強く、やってしまった」と話す。

 市は21日に職員考査委員会(委員長・八木優一副市長)を開催。24日付で担当職員と課長代理の2人を戒告の懲戒処分。課長を訓告、上下水道局長と当時の検査課長を文書で厳重注意処分とし、市議会に報告した。

 施工業者の男性は「職員による文書偽造だ」と指摘。八木副市長は「偽造には当たらないが、事実と違う文書を作るように依頼したのは問題があり、処分した」としている。


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