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高校日本史の教科書希望変更 「教育委員会の大失態だ」、識者は憤り

社会 神奈川新聞  2013年08月06日 23:35

高嶋伸欣琉球大名誉教授
高嶋伸欣琉球大名誉教授

「教育委員会の大失態で、神奈川の高校教育の歴史に大きな汚点を残した。民主主義の柱となる教育の環境を整えるという責務を、県教委は真っ向から否定している」

高校日本史教科書をめぐり、県教委が学校側の使用希望に再考を促した問題。教科書問題に詳しい琉球大学の高嶋伸欣名誉教授は語気を荒らげると同時に、教育内容の強制につながる“圧力”が浮き彫りになったことへの危機感を強めた。

県立高校の教科書選定は、各校の使用希望を受けて県教委が採択する制度。県内で高校側の希望が覆った前例はないという。

だが今回、県教委は採択前の「事前調整」という形で高校側に再考を求めた。高嶋名誉教授は「教委は手続きが適正に行われているかをチェックする役割であり、実質的には学校採択のはずだ。それにもかかわらず『最終決定権は教委にある』とするのは、拡大解釈も甚だしい」と批判する。

また、希望を変更しなければ外圧を受けかねないとも取れる発言を県教委がしたことについては、「非常識極まりない。脅迫に当たる」と指摘。「権力のある側が立場の弱い側を言いなりにさせるために脅したもので、いじめの論理と何ら変わらない」と憤った。

一方、県教委の圧力に屈した格好の高校側にも「骨抜きにされてしまった」と落胆の色をにじませた。

20日に予定されている採択まで「まだ時間はある」とし、県教委には「経過を説明した上で、県民が納得できるようやり直すべきだ」と手続きの見直しを強く求めた。

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